飲むだけで老化を遅らせることができる?注目のサプリメントは本当に健康寿命をのばすことができるのか?
何人たりとも死は免れない。そこは人生の終着地点となっている。終着地点のみ唯一平等に用意されているというのも皮肉な話である。
現在の技術において、不老不死は望めないかもしれないが、少しでも健康寿命を伸ばすことは可能かもしれない。
6名のノーベル賞受賞者を科学顧問にもつ健康補助食品メーカーが、マサチューセッツ工科大学(MIT)科学者と共に、“ただ長く生きる”のではなく“より長い健康寿命”を目指したサプリメントを開発し、販売を開始したという。
・健康寿命を伸ばすサプリメントの開発
アメリカの健康補助食品メーカー「エリジウム・ヘルス(Elysium Health)」が目指したのは、健康寿命を伸ばすことだ。普通に散歩したり、おいしく食事をしたりと、人間が長い間、健康のまま暮らしができるようにすることだ。
最先端の科学技術を駆使してついに誕生したのが、サプリメント“ベーシス(Basis)”だ。

「Basis」の主原料のひとつは、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD+)と呼ばれる化学物質で、DNAの修復に大きな効果をもたらすとして期待されている物質だ。
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NAD+は本来、あらゆる生物の細胞に存在し体内で自然に生成されている物質だが、加齢に伴い体内での生成能力が減少し、その結果、体内の修復機能が失われていくと言われている。
エリジウム・ヘルスはこれに注目し、NAD+を増やすサプリメント、ベーシスを作ったのだ。更にヒトの健康と強く結びついているサーチュイン遺伝子を活性化するのにも役立つという。
ベーシスは、細胞がNAD+を作るのに使う物質、ニコチンアミドリボシド(NR)やプテロスチブベンなどででできている。

・人を対象とした臨床実験で効果を確認
既に臨床試験がなされており、その結果がネイチャーで発表されている。
研究では60歳から80歳までの男女40人のグループ3つの計120人を対象に、二重盲検法、偽薬対照、ランダム化比較による試験が行われた。
ベーシスの推薦摂取量使用するグループ、ベーシスを推薦量の2倍使用するグループ、偽薬を使用するグループに分け、それぞれ毎日4週間にわたり服用を続けた。
その結果、推薦量のベーシスを摂取したグループの平均NAD+量が40%増加したという。
また、ベーシスを推奨量摂取したグループは、肝臓の細胞が破壊されると血中濃度が上昇するアラニンアミノ基転移酵素が低下し、肝機能が改善された可能性も示されている。また、推薦量の2倍摂取をしたグループでは運動能力が改善されていたという。

・運動や健康的な食事も重要
エリジウム・ヘルスは、NAD+を高めると細胞機能と全体的な健康が高まるという仮説がこの研究により検証されたとしている。
ただし、体の機能改善に直接NAD+が関わっているのか、そうであればどう関わっているのかは更なる研究が必要だ。
また、あくまでもベーシスは健康補助的なサプリメントに過ぎない。同社は、ベーシスは治療薬ではないということを理解した上で、エクササイズや健康的な食事も心がけるよう呼びかけている。
最新科学を駆使したサプリメントが健康寿命を伸ばす手助けになるのは結構だが、それだけに頼って不健全な生活を送っていれば何の意味もないことを忘れてはいけない。
ベーシスは既に販売が開始されており、エリジウム・ヘルスのサイトで1か月分(1瓶)60ドルで販売中だ。本当に効果が出たか?副作用があるのかは、今後使用した人々によるレビューがどんどん出てくると思うのでそれを見てみよう。
References:nature / elysiumhealth / inverse/ written by abcxyz / edited by parumo