急逝山本“KID”徳郁、実父が綴った“野獣ファイター”の「優しすぎる一面」 (2/2ページ)
だから俺は出る」。当時、徳郁は山梨学院大学でレスリングをしていましたが、母親の看病のためにたびたび甲府から上京してくれていました。そのため、十分な練習もできず、減量も二の次になっていました>
家族に対する深い愛情を持っていたKIDさん。それは全身に入ったタトゥーにも表れていたという。
<徳郁が全身に入れているタトゥーも、親の気持ちからすれば、諸手を挙げて賛成しているわけではありません。しかし、徳郁には彼の考えがあってタトゥーを肌に刻んでいる。人に見せるためというより、自分の信念や他者への愛情が表現されています。彼の子供の名前もありますし、左腕に彫られている祈りを捧げるポーズには、亡くなった母への思いが込められています。「いつもいっしょに闘っている」という思いは、徳郁が試合前、必ず母の墓前へ花を手向けに行くことからも十分わかっています>
2014年11月には、婚約していた女性との間に女児が誕生したことを明かしていたKIDさん。KIDさんの甥で、姉・美憂さんの息子、東京五輪の“レスリング金メダル候補”の山本アーセン(22)はかつての本誌の取材にこう語っていた。
「(KIDさんは)カッコイイですよ。ホント、俺のヒーローですから」
あまりにもあまりにも早すぎる永眠……合掌。