人生の質は口内環境で決まる?人生100年時代に知るべき口内ケアの重要性 (2/2ページ)

新刊JP

すると、全身の健康にも影響するし、アレルギーや自己免疫疾患などの原因にもなりやすいのだという。

たとえば、心筋梗塞で亡くなった人の冠動脈の血栓を調べる研究では、血栓の中から歯周病菌が多く発見されているという報告もある。また、虫歯菌は歯を溶かすことで毛細血管から血流にのって、全身に悪影響を及ぼす可能性がある。最近では、「虫歯が脳出血に関与している」という研究報告も注目を集めているという。少し怖い話だが、歯は健康にとってそれだけ重要な体の部位だということだ。

■「舌のストレス」が体に及ぼす意外な影響

安藤氏は、口の中は「小さな地球」だと説く。地球には海と陸地があり、そこには多くの生物が住む。口の中にも「唾液の海」「歯の山脈」などがあり、そこには数百種類、数千億個の微生物が住んでいるからだ。そして、口の中には「舌」という「巨大生物」がいる。

安藤氏は研究を重ねる中で、「舌」の重要性に気づき、「舌ストレス」が健康に影響を及ぼす可能性があることを指摘する。
舌は非常に敏感で、歯にぶつかったりこすれたりしないよう24時間動いており、たった1本の歯が尖っているだけで緊張して縮こまるという。

舌が委縮して引っ込むと、下あごもそれに合わせて引っ込む。その連鎖で頭蓋骨が傾き、首や骨、背骨のバランスを崩す。その結果、筋肉や神経に負担がかかり、頭痛や肩こり、めまい、腰痛などの不定愁訴を招くのだという。

もし、身体に慢性的な不調があるなら、可能性の一つとして、口の中が舌にストレスを与える環境になっていないかを疑ってみることも必要なのかもしれない。

(ライター:大村 佑介)

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