アメリカ・ロサンゼルスで毛皮の販売を禁止する法案が通過。2年後に実施予定。
アメリカ・カリフォルニア州のロサンゼルス市議会は9月18日、歴史的な投票が行われた。
新品の毛皮製品の販売を禁止する条例の草案作成が満場一致で可決し、市の法務官に指示する決定を下したのだ。
条例の草案は来月にも公開される見込みとなっており、最終的に認可されてから2年後に効力を発することになる。
この条例が施行されれば、ロサンゼルスは毛皮製品の販売を禁止するアメリカ最大の都市となるようだ。
・温暖なファッションの都で毛皮製品が販売禁止に
この条例の施行に向けて尽力した市議会議員のボブ・ブルームンフィールド氏は、
ロサンゼルスは毛皮製品の販売を禁止するという立場をとる。何年も続いてきた非人道的な毛皮製品の取引に加担しないことを決めたのだ。我々は国内の他の州や他の国々に模範を示そうとしている
とコメントしている。
とはいえ、ロサンゼルスは平均気温が23度を超える温暖な気候だ。極寒の地・モスクワではなく、そもそも毛皮が必要だったのか?という話にもなってくる。
一方、世界的なファッションのトレンド発信地として知られており、アメリカ有数の都市であることも事実だ。
ロサンゼルスで毛皮製品の販売が禁止されることは市場にどんな影響を与えるのだろうか?

・今後の「毛皮禁止」の動きに拍車をかける決定か
全米人道協会ファッションポリシー部門シニア・マネジャーのP.J.スミス氏は、
今回の市議会の決定は、アメリカの他の州や都市が同じような条例を採用するように促していることは間違いない。ロサンゼルスが他の州や都市に及ぼす影響は大きい。今後、ドミノ式に「ファーフリー(本物の動物の毛皮を扱わないこと)運動」が加速していく可能性がある
と語る。

・グッチやベルサーチなどハイブランドが既にファーフリー宣言
スミス氏によると2年前、グッチやベルサーチなどのハイブランドがファーフリーを宣言したこともあり、「ファーフリー運動」はどんどん拡大しているとのことだ。
カリフォルニア州でもすでにサンフランシスコやウエストハリウッドなど毛皮製品の販売を禁止する都市が複数あり、そこにロサンゼルスが加わる形となった。
もちろん、誰もが手放しにこのニュースをよろこんでいるわけではない。
ロサンゼルスで30年以上も毛皮製品の店を営んでいるというハリー・ネイムさんは、
ずっとビジネスとして毛皮製品を扱ってきたのに、突然、それを禁止されるなんて!
と激怒している様子。
市議会が決定した毛皮製品の販売禁止条例に断固として反対する姿勢のようだが・・・もはやファーフリーの流れを止めるのは難しいかもしれない。
References:Inhabitat / written by usagi / edited by parumo