エロスとカオス!『止められるか、俺たちを』ピンク映画にかけた青春 (2/2ページ)

まいじつ

いつの時代にも必要な、ホロ苦い高揚感をかき立てる“青春映画”となった。

“自分の分身”だというヒロインのめぐみを門脇麦に演じさせたことで「普遍的な青春の蹉跌のようなものを表現できた」と監督は語っている。ホントにハマリ役で、同時代的にこのニュアンスは貴重である。そんな彼女が夜のプールに無断で忍び込み、オールヌードで泳ぐシーンが鮮烈だ。おっぱいが見えそうで見えたかな、みたいな撮り方も素敵だった。

“エロス”と“カオス”。そして、時として“死”もまた青春を彩る。吉積めぐみは71年9月、ウイスキーと睡眠薬を飲み、クーラーつけっ放しの自室で急死、自殺か事故死か今も判然としないという。ほんの2年半、『若松プロ』に“短くも美しく燃え”た女性助監督がいたことを記憶したい。

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