7年連続増収! フィットネス業界 快進撃の理由 (2/2ページ)

週刊実話

キャッチフレーズ「30分フィットネス」から分かるとおり、低料金、お手軽、女性専用の三つのキーワードで会員数を急激に伸ばし、その会員は50代から70代が約8割を占めるというのだ。

 業界が躍進する理由は、これだけではない。
「働き方改革で余暇が増えたことも大きいですね。残業は悪とされ、大手企業や官公庁は率先してノー残業デーを設置し、勤務時間が短くなっています。結果、時間に余裕のできた人たちがフィットネスジムに通うようになりました。また、2020年の東京オリンピックを控え、スポーツへの関心が高まっているのも要因の一つ。極めつけは、24時間営業のフィットネスクラブの増加、低料金クラブが誕生したりなど、サービスの多様化が進み、多様な客層のニーズに応えられるフィットネスクラブが増えたことですね」(同)

 野村不動産ライフ&スポーツ傘下のフィットネスクラブ「メガロス」は美肌効果の高いオリジナルプロテインサプリメントを販売し、女性人気を集めている。

 また、スポーツクラブ「アクトス」は、一般的なジムで安くても6000円はかかる会費を月2700円(シャワーなし)にして、会員数を伸ばす。このほか、2010年に日本に上陸した米国のフィットネスクラブ「エニタイムフィットネス」の「24時間型ジム」も夜中に運動したい客層を掘り起こした。テレビCMでおなじみの「RIZAP」の存在もフィットネス業界に多様化と活性化をもたらしている。

 一方で、業界の課題も浮上しつつある。フィットネス業界関係者が指摘する。
「市場は緩やかに拡大していますが、急激な伸びはありません。一番の理由は退会率の高さです。入会しても、7割は1、2年のうちに退会してしまいます。そのため、新規会員を増やすためのキャンペーンを頻繁にやらざるを得なくなり、コストが増えて利益率を圧迫しています。今はまだ大丈夫かもしれませんが、今後はどこのフィットネスクラブも、どこまで退会率を低くできるかが課題になってくるでしょう」

 また、問題はこれだけではない。
「米国は国民のフィットネスクラブ参加率が18%前後なのに対し日本は3%台。年代では60代以上の会員が多いことからも、中年や若年の人にどれだけ興味を持ってもらえるかが重要でしょう」(同)

 今後のフィットネス業界は若年&中年の会員数増加、定着率アップの二つが鍵になりそうだ。

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