本好きリビドー(225) (2/2ページ)
そもそも生ビールの「生」とは? 今年4月にビール税が改定されたが、この酒税の料金はどうやって決まっているのか? 缶と瓶では味に違いがあるように感じるのはなぜ?
そうした素朴な疑問のすべてに答え、ビールをおいしく、かつ愉快に飲むための1冊が『ビール今昔そもそも論』(ジョルダンブックス/880円+税)である。
タイトルに「今昔」とあるくらいだから、かつてのビール事情についても多くの逸話が紹介されている。一例を挙げると、今では死語となってしまった「ビヤホール」の誕生当時(明治時代)は、本当に飲むだけで、料理など一切メニューになかったのだ。
世界のビールも紹介している。興味深いのは「世界のビール・ベストテン」。果たして1位はどの国か?
ビールを活力の源と考えているイギリス人、泡が大嫌いなオーストラリア人、さらにアメリカ、ベルギーなど、諸国の好みについてのウンチクも満載だ。
著者の端田晶氏は、サッポロビール文化広報顧問。また、日本ビール文化研究会理事顧問でもある。また、「日本ビール検定」という検定試験も毎年実施しているという。ビール好きの方は、本書をテキストに一度受験してみると、さらに楽しめるかもしれない。
(小林明/編集プロダクション『ディラナダチ』代表)