マジックマッシュルームは昆虫の脳を混乱させるために進化した (2/4ページ)

・昆虫の脳を混乱させるために進化していった
だが、なぜなのか? この疑問は、コーヒーからカフェインを、コカからコカインを抽出できる理由に対する疑問と同じようなものだろう。
なぜマジックマッシュルームはわざわざ魔法を編みだそうとしたのか?
驚いたことに、自然由来のレクリエーションドラッグ(カフェイン、ニコチン、モルヒネ、シロシビンなど)の大半は、昆虫の脳を混乱させ、くらくらさせるために進化した。
人間の脳がそれらを楽しめてしまうのは単なる偶然かもしれないが、人間の脳もゴキブリの脳もそれほどの違いはないという、きっと知りたくないだろう事実もある(ついでに言うと、人間は植物ともそう違わない)
人体の中で、シロシビンは分解されてシロシンになる。このシロシンは、快感をもたらす神経伝達物質セロトニンと同じ受容体の1つを活性化させて、ドラッグから得られる強烈な作用を引き起こす。
しかし、なにもセロトニンは人間の専売特許というわけではない。昆虫を含め、左右対称な脳を持つ動物なら誰でもこれを作り出す。一部の植物や菌類もしかりである。

・ドーパミン報酬系のない昆虫にとっての幻覚作用とは?
植物にとって、化学物質で武装することには明白なメリットがある。むしゃむしゃと食べられないためだ。だがキノコはどうだろうか?
じつはシロシビンを作るキノコの大半は、木や糞を分解する仲間だ。