「平成日本シリーズ史」西武の6連勝を阻止したヤクルトの川崎憲次郎の力投! (2/2ページ)

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続く9回にヤクルトはストッパー・高津臣吾を投入して継投による完封勝ちを達成。3勝1敗として前年の雪辱まであと1勝としたのであった。

 だが、王手をかけられた西武も黙っていなかった。’86年の日本一以降、日本シリーズに6度進出してすべて日本一に輝いている王者がここから反撃を開始したのである。

 第5戦は2‐1で迎えた9回表に鈴木健の満塁本塁打が飛び出すなどして7‐2で勝利。

 再び西武ライオンズ球場へと舞台を戻した第6戦でも4回裏の1死満塁から秋山幸二の満塁本塁打で4点を先制すると、先発の郭から必死の継投で終盤のヤクルトの追撃を振り切って4‐2で辛勝。土壇場からの連勝で逆王手をかけ、ついに最終決戦を迎えることとなったのである。

 運命の第7戦。試合は西武が渡辺久信、ヤクルトが川崎の先発で始まった。そして初回から試合が動く。広沢克己の3ランでいきなりヤクルトが先制したのだ。その裏の西武も清原和博の2ランで反撃。ところがここから両先発が踏ん張り2回以降はゼロ行進が続いた。結果、8回表に1点を追加したヤクルトがその裏から登板した高津の無失点救援もあり、4‐2で勝利。高津はこのシリーズ3セーブ目。これは日本シリーズの新記録でもあった。

 こうして4勝3敗で前年の雪辱を果たし、15年ぶり2度目の日本一に輝いたヤクルト。MVPには2勝を挙げた川崎が選ばれたが、前年と同じ対戦カードで勝者と敗者が入れ替わった初めてのシリーズとなった。また、野村監督にとっても監督として初の日本一であり、パ・リーグ一筋の選手が監督としてセ・リーグの球団を日本一にした最初の、そして現在でも唯一のケースとなっている。付け加えると、さらに日本シリーズで6連勝中と負け知らずだった森西武をついに倒した歴史的快挙でもあった。

(野球ウォッチャー・上杉純也)

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