秋津壽男“どっち?”の健康学「先発医薬品とジェネリックはどっちにすべき?金額にも差があるが効能や副作用の出方に差が」 (2/2ページ)
しかし、ジェネリックの場合、新薬が市場に出回って数十年が経過しているため、新薬に比べて基準は緩くなります。
例えば、新薬では「1日1錠でゆっくり長く効く」のに対し、ジェネリックでは「1時間で効くが半日で効果が切れた」といったケースがあります。
これは、新薬に与えられた製造方法の「製法特許」や、新しい製剤方法の「製剤特許」が切れていない場合、ジェネリックは薬を溶かす技術を先発医薬品と同じにできないために生じる違いです。
以上のような事情から、薬の効き方や効能、あるいは副作用の出方などに差が生じることもあるため、ジェネリック品の全てがいいとは言い切れません。
つまり、答えは「財布に余裕があるなら新薬」「安く財布の負担を減らしたいならジェネリック」となります。まずは数週間ほどジェネリックを使ってみて、合うか合わないかを試してください。また、ジェネリックは1つの製品で10社前後が参入していますので、合わないなと感じたら別のジェネリックを使ってみるのも一つの手です。薬選びは浮気していいのです。
■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。