余命あとわずかとなった退役軍人男性、自分の葬式代を捻出しようとガレッジセールを開いたら全米に広がる善意の輪
アメリカでは、家の車庫や玄関前で、使用しなくなった生活用品などを並べて売りに出していることがよくある。これはガレージセールと呼ばれるもので、中にはお宝が売りに出されていることもある。
アメリカ、ペンシルバニア州に住むデビッド・ダンクルバーガーさんとエド・シートさんは週末ごとに様々な場所のガーデンセールに行き掘り出し物を見つけるのが趣味だった。
彼らはいつものようにガレージセールへと向かったところ、そこで出会った一人の退役軍人男性の終活に胸を打たれた。
その男性は末期のガンを患っており、余命あとわずかだと医師から告げられたそうで、自分の葬式代を出すために、ガレージセールを開催したのだという。
・そのガレージセールは終末を迎えた退役軍人の終活だった
2018年8月4日、デビッドさんとエドさんがいつものようにガレージセールをめぐっていると、杖をついた男性ウィリー・デイビスさんに出会った。
ウィリーさんは「自分の葬式代を稼ぐために自分の持ち物を売っている。」と2人に伝えた。
いくつかの品を買おうとしたところ「お金はいらないよ。少しでも多くの人にこのガレージセールのことを広めてくれたらうれしい」と頼まれた。
ウィリーさんは末期のガン患者で余命あとわずかと医師に告げられたという。自分の葬式を開くためにはほとんどの持ち物を売らなければならない。
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image credit:Twitter
・ツイッターとクラウドファンディングでウィリーさんを支援
デビッドさんとエドさんはウィリーさんから更に詳しい話を聞いた。
ウィリーさんはベトナム戦争で出兵した現在66歳の元海軍兵であること。ステージ4のガンを患っていること。3人の姉妹がいるが、彼女たちに一切金銭的な負担をかけたくないことがわかった。
更に最期の願いは、自分が亡くなった後、遠く離れたヴァージニア州カルペッパーにある両親のお墓の隣に埋葬してもらうことだという。
ベトナム戦争で活躍した、いわば祖国のヒーローの願いに2人が断る理由はなかった。
しかし葬式代くらいは何とかなっても、ウィリーさんの遺体を運び埋葬するのには相当なお金がかかる。
そこで2人はネット上で「ウィリーさんをご両親のお墓に埋葬するためのクラウドファンディングページ「Go Fund Me」を立ち上げた。
そして自身のTwitterにこう投稿した。
Please take a minute to check out this GoFundMe page to learn more about Willie. If you can contribute even a few dollars, it is appreciated. If you can RT this, it is also appreciated.
— Edward-Big Ed-Sheets (@BigEdSheets) 2018年8月7日
Lets help to make things easier for Willie! Thank you in advance!https://t.co/gwTvs7IPkX pic.twitter.com/gIUYdjgbq8
ほんの少しだけ時間をくれないだろうか。ウィリーのことを知ってもらいたいんだ。ウィリーはステージ4のガンを患っていて、自分のお葬式代を集めているんだ。Go Fund Meに詳しい情報を書いた。少しでもいいので募金してくれるとうれしいな。リツイートも大歓迎だ。
![navy-1 [www.imagesplitter.net]](https://image.dailynewsonline.jp/media/9/3/93979f32c399057b2439c1dde7e6b7f6aa966e45_w=666_hs=c6903ef8c24d53dca26632b597d91271.jpeg)
image credit:Go Fund Me
・ネット上で広がる善意の輪
ウィリーさんのためのクラウドファンディングページには、
8月4日ガレージセールでこちらの紳士と出会いました。彼はステージ4のガンを抱えていて、自分のお葬式に備えて自身のものを処分しながらお葬式代を貯金しているそうです。彼の最後となるであろう願いは「ご両親の眠るヴァージニア州カルペッパーに自分も埋葬されること」だとのこと。
私たちはここに募金されたお金を100%確実にウィリーのために使います。ウィリーの遺体は姉妹が運んで埋葬してくれるとのことです。もし募金していただいたお金が余ったら、そのお金は全額退役軍人の支援に募金します。
デビッドさんとエドさんが当初立てた目標額の4万ドルはあっという間に超えて、現在では6万3550ドル(およそ710万円)に到達したという。
退役軍人の多くの人がPTSD、外傷性脳損傷、性的トラウマを抱えており、社会に復帰するのが困難な人々が多いそうだ。ホームレスになるリスクも高くしていると言われている。この募金も多くの人の手助けとなることだろう。
・ホームレスとなった退役軍人をあるべき姿に変身させていく早回し映像
たまたま通りかかったガレージセールで触れることができるのは物品だけではない。そこには、人の想いも並んでいて、心を触れることができるようだ。
そして、真新しい戦争の面影をひきずった退役軍人たちが多く存在しているという事実を思い知らされた。
References: Go Fund Me/Twitter/など / written by kokarimushi / edited by parumo