トランプ大統領が「21世紀のヒトラー」になる可能性? マイケル・ムーアの映画『華氏119』 (2/2ページ)
「本屋や新聞やラジオが統制されたら、大衆は支配者の望むものを読み受け入れるだろう」(本編字幕)
国内メディアを統制し、嘘のニュースを流させたヒトラーと、自分に都合の悪い既存メディアのニュースを「フェイクニュース」とブッた斬るトランプ氏の手法が重なる。
さらにムーア監督は、ヒトラーが首相就任して数週間後に発生したテロ事件を取り上げる。
1933年2月27日、ドイツ国会議事堂に何者かが火を放った。このテロ行為が非常時の政治を発動させた。この火事に政治的な好機を見出したヒトラーはすべてのドイツ国民の基本的人権を停止する布告を出し、警察が国民を予防拘留できるようになった。独裁政権の始まりである。ヒトラーはさらに。このテロ行為のすべてを共産党のせいにし、共産党は活動禁止に。リベラル派は完全に抑え込まれ、民衆はアドルフ・ヒトラーの全権掌握を支持した。
この歴史上の出来事と対比して、トランプ氏が戦争や災害など、緊急事態を口実に民主的な選挙を廃止して、専制政治に走る危険性をムーア監督は指摘している。
トランプ氏が「21世紀のヒトラー」になる可能性はーー。
その答えは、今を生きるアメリカ国民が握っている。現代にヒトラーを蘇らせないために何ができるかをアメリカ国民は考えるべきだと叫んでいるのだ。
アメリカ社会に鳴らす警鐘は国民に届くのか、中間選挙の行方とともに、トランプ氏の残りの任期を見守りたい。
※画像は映画『華氏119』公式サイトより