永田町秘書が封印した「ブラック業務」報告書を公開する(1)気に入らないと受話器で殴打 (2/2ページ)
自分の手が痛くなるので受話器で殴打してきたり、車の運転中に背もたれを蹴りながら、『赤信号でも突っ切れ!』とメチャクチャな命令を受けたこともあります。それでも、口答えをすれば議員の一声で即解雇の危機が待っているので、秘書の仕事を続けたければ黙って従うしかないのです」
現役のベテラン国会議員の秘書も、こう明かす。
「以前、大臣経験もある代議士の秘書をしていた時、違法行為をするように命じられたことがあります。東京のとある支援企業を紹介され、その会社に1000万円の補助金(国費)を口利きするから、500万円をキックバックしてもらうように言われたのです。私が渋っていると、『キミさ、国会で政策をやるなんて、考え違いも甚だしい。政治は金と票。キミはそれを集めるのが仕事なんだ』と真顔で忠告されてアゼンとしたものです。不正を断ってクビになった秘書は何人もいましたね」
口利きビジネスの他にも同議員の事務所では、秘書給与のピンハネが当たり前のように横行していた。
「表向きはその金を事務所運営費にすると説明されましたが、単にネコババして自分でせしめるだけでした。そもそも、文書通信交通滞在費が年間1200万円、政党助成金も受け取っているのに、この議員は全額を自分の懐に入れ、1円たりとも事務所のために使わなかったんです。そのくせ、毎日のように高級ソープランドで遊んでいたので、アキれるしかありません」(ベテラン秘書)
政策よりも“性策”。その後、いわくつきの議員は、有権者にそのいいかげんさを見抜かれたのか、選挙で落選して政界を引退したという。