秋津壽男“どっち?”の健康学「5年生存率59%まで上がったガンの治療。抗ガン剤の使用はどの段階で始めるべきか」 (2/2ページ)

アサ芸プラス

 ただし、患者の年齢や体調など個人差があるため、投与するか否かは自分で決めることがベストでしょう。子供が独立した70歳の人と、まだ幼い子がいる40代の人とでは状況に違いがあります。40代なら抗ガン剤治療をやるべきですが、70代なら樹木希林さんのように拒否するのも立派な選択肢です。

 抗ガン剤治療の強い副作用とともに、5年後の再発率についても考えるべきです。体に負担のかかる治療を受けるのですから、再発率が半分以下や10分の1程度になるなら投与するべきです。もし私が相談されたら1クール(約1週間。通常は5クール行う)だけトライして、我慢できるなら続ける、きつすぎるならやめるのはどうか、と勧めます。

 ステージ4の段階では、再発率がゼロになることはありません。この段階で使うのは、余命半年を3年や4年に延ばすことになります。苦しさを味わって寿命を延ばすか、自然の摂理に従うか。それは自分自身で決めることでしょう。

■ガンの部位別5年生存率

前立腺:97.5%/大腸:72.2%/胃:65.3%/白血病:37.8%/肝臓:33.5%/肺:27.0%/すい臓:7.9%

※2002~2006年 男性患者15~99歳が対象

■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。

「秋津壽男“どっち?”の健康学「5年生存率59%まで上がったガンの治療。抗ガン剤の使用はどの段階で始めるべきか」」のページです。デイリーニュースオンラインは、抗ガン剤週刊アサヒ芸能 2018年 11/15号“どっち?”の健康学秋津壽男ガンカルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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