笑福亭鶴瓶『西郷どん』岩倉具視でスピンオフ主役ある? (2/2ページ)
岩倉具視の初登場回は、8月12日の第30回「怪人 岩倉具視」だった。このときはコミカルなセリフが多かったこともあり、笑福亭鶴瓶の岩倉は話題を呼んでいたが、今もなお鶴瓶の存在はスパイスとして効いている印象がある。登場人物が目まぐるしく変わる大河において、3か月以上もメインキャストにあることだけでも、すごいことなのだ。
笑福亭鶴瓶というと、『鶴瓶の家族に乾杯』(NHK)はじめバラエティのイメージが強い。『A-Studio』(TBS系)で見せる司会業もお見事で、本業の話芸で勝負し続けてきた唯一無二のコメディアンだ。とはいえ、鶴瓶は役者としても、とんでもない実力者なのだ。
■あらゆる役柄をこなす名優・笑福亭鶴瓶
俳優としての笑福亭鶴瓶を語る上で外せないのが、2009年公開の映画『ディア・ドクター』だ。06年の映画『ゆれる』などで知られる西川美和監督の代表作でもあるこの作品で、鶴瓶は主人公の伊野を熱演。村の人に愛されている町医者の伊野がいきなり失踪してしまうという話なのだが、鶴瓶は静かで悲哀に満ちた演技を見せ、多くの賞を受賞した。
その翌年、山田洋次監督の映画『おとうと』では吉永小百合(73)の弟役に抜擢され、16年『後妻業の女』では、主役の大竹しのぶ(61)に迫る不動産王という、印象的な役を見事に演じていた。近年だけでも役者としての活躍ぶりは枚挙にいとまがないが、笑福亭鶴瓶は主役から脇役まで、あらゆる役柄を完ぺきにこなす名優なのである。
そこで期待したいのが、岩倉具視のスピンオフ作品。過去には土方歳三役の山本耕史(42)が主演で『新撰組!』のスピンオフが作成されているので、ない話ではない。鶴瓶の岩倉役は、これまでの岩倉具視像を打ち破るインパクトあるキャラだし、主役でも絶対に面白いはずだ。 俳優、笑福亭鶴瓶の姿をもっと見てみたい!(ドラマライター・半澤則吉)