秋津壽男“どっち?”の健康学「寒い季節の室内外の温度に注意すべし。脳や心臓の血管の収縮で脅かされる命」 (2/2ページ)
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ヒートショック
暖かい居酒屋でお酒を飲むと体が温まり、血管はムクムクと広がっていきます。いい感じで酒に酔い、コートを脱いだまま外に出ると、気温の変化で血圧が急激に上がり、開いている血管が締まって「ヒートショック」を起こすケースがあります。サウナのあとに水風呂に入るのも同じ理屈で高齢者には危険な行為ですので注意してください。
夜中に目覚め、トイレに向かう時に倒れるケースもあります。これは布団の中で温まっていた体が、寒い廊下へ急に移動するため、血圧が急激に高まって起こります。寝る前に、廊下に置いた温風ヒーターのスイッチを入れておくのは一つの予防法です。現実的に、枕元に尿瓶を置いておくのも一考です。
寒暖差が激しい状況ほど心臓への負担がかかり、ヒートショックを起こす確率は高くなります。逆に温度差が小さいほど健康は保たれますので、なるべく寒暖差が大きくならぬよう、ふだんの生活から心がけてください。
■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。