歴史を知れば未来が見える?大人になっても歴史を学ぶべき本当の理由「温故知新」とは
「歴史は好きですか?」
そう尋ねてみると、人によってそのリアクションは両極端です。好きな方とはそのまま歴史の話題で盛り上がればいいのですが、嫌いな方はそれっぽい言葉を聞くだけで、もう敬遠されてしまうことが多いです。
それで、なぜ嫌いかと言うと「面白くない(なかった)から」という理由がほとんどでした。
「歴史の授業って、ただひたすら年号(西暦)と単語の暗記でしょ?」

幼き日の筆者(イメージ)
確かに筆者も、そういう授業を受けていた記憶があります。あれじゃあ面白いわけがないし、誤解を恐れずに言うなら「歴史を学ぶ意味」が失われてしまいます。
「いや……そもそも歴史の知識なんて、社会人になってから役に立ったためしがないし、単なる教養以上の意味なんてないでしょ?」
いえいえ、決してそれだけのものではありません。それでは、なぜ歴史を学ぶのか?
今回は、その意味について紹介します。
歴史を知れば、未来が見える?
孔子(紀元前552年~紀元前479年)
学生時代、古典の授業で「温故知新(おんこちしん)」という言葉を習ったかと思います。
孔子(こうし)の思想をまとめたチャイナの古典『論語(ろんご)』に由来する四字熟語で、読み下すと「故(ふる)きを温(たず)ね、新しきを知る」つまり「歴史を学べば、未来が(だいたい)予測できる」という意味にも解釈できます。
「そんなバカな」と思いますか?
もちろん、これまでに前例のなかったことが起きる可能性もあるし、バリエーションも豊富ながら、人間の行動パターンってものはだいたい似通っています。
どうすれば喜び、どうすれば怒り……利権やしがらみ、人間関係や感情がからみ合って葛藤し、何らかの決断が行動の動機となり……その繰り返しや相互作用の結果こそ、歴史を動かして来た数々の事件なのです。
目の前で起きていることがらについて、歴史の知識と照らし合わせることができれば、だいたい「次もそうなる」可能性が高いです。
この観点が備わっていれば「過去の教訓を未来に活かし」、無益なトラブルを回避できるチャンスが生み出せます。
しかし、それにはその時々の状況に適した知識が必要であり、通り一遍の処世術だけではカバーしきれない蓄積が求められます。
その絶好のテキストこそ、先人たちが刻み続けた歴史なのです。
まとめ「なんで歴史を勉強するの?」
巌如春「寺子屋」昭和八1933年
歴史を学ぶ者は、過去を知るだけでなく未来も見据えなければなりません。知識はただ頭に詰め込むばかりでは役に立たず、日々の暮らしや社会公益に活かしてこそ価値を持つものです。
「なんで歴史なんか勉強するの?」
子供たちがそう訊いてきたら、是非とも教えてあげてください。
「過去の教訓を未来に活かし、お前たちがより豊かで幸せな人生を歩むためだ」と。
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