伝説のプロ野球バカ本がヤバすぎる(2)堀内恒夫は裏金を暴露 (2/2ページ)
〈何より原の態度が気に入らない。たいした選手でもないくせに〉
〈ウエイト・トレーニングでもやればずっとパワーが増すのに、ひたすらコーチの言うなりで、しょっちゅう鏡ばかり見ている〉
ただ、結局のところ、酷評の最大の理由が、
〈一番不愉快なのは、俺より人気があることだ〉
とオトコの嫉妬だったことはご愛敬か。
「衝撃の告白、という点では、西本聖(62)の『さらば巨人軍』(アイペック・89年)も見逃せません。14年間在籍した巨人から中日に移籍したその年、しかもシーズン開幕直後に出版された本で、古巣の巨人を北朝鮮に、自身を脱北者にたとえて、当時のコーチも実名で批判するスゴい内容なんです」(長谷川氏)
西本が本書の冒頭から〈拝啓、巨人軍様〉と書き出した一文がこれだ。
〈ぼくの心はウソのように晴れわたっています。誤解を覚悟で言えば、赤い国から抜け出た人間が母国を振り返った時、きっとこんな思いを抱くのではないか〉
西本本人にしてみれば、巨人在籍時によほどきつく統制され、言いたいことも言えない環境に置かれていたと訴えたいのだろう。本編でもコーチやライバル・江川卓との確執、移籍に至る全経緯を事細かに記している。追い出された者の執念を感じる一冊である。