「ハネてない」M-1に漂う“重い空気”にキンコン梶原が提言 (2/2ページ)
「M-1やIPPONグランプリといったお笑いコンペティションを主催する側にとって、最大の目的は芸人がやりやすい環境を整えネタのクオリティーを上げ、最終的に視聴者にとって見応えのあるコンテンツを作ることです。わざわざ芸人を緊張させるような演出をし、出場者がカミカミになるようであれば誰も得しませんよ」(前出・テレビ誌ライター)
一方で、M-1グランプリと同じく年末恒例の漫才特番といえば「THE MANZAI」(フジテレビ系)があるが、現在の同番組はM-1とは違い、多種多様な芸歴・ジャンルから出場するコンビの豊富さを売りにしているため、無駄な引き延ばしの演出は少なく、各々のコンビがテンポ良く次から次へと登場しながらネタを披露していく。王道のしゃべくり漫才やコント調のネタを披露する者もいれば、力技で沖縄基地問題をぶち込んだコンビもおり、“トライ&エラー”がある程度許されるようなバラエティ色豊かな構成となっている。M-1のように“噛んだら終了”“ミスは命取り”といったムードは無く、観客もどこかリラックスした雰囲気だ。
もちろんM-1が“当代随一の漫才師を決する”という大きな役割を背負っている以上、ある程度の緊迫感が漂うことは致し方ないが、来年以降は他の様々な番組を参考に、もう少し“演者がやりやすい舞台”にするのも、大会全体のクオリティーアップに繋がるのではないだろうか。
(木村慎吾)