“健康寿命を延ばす”47都道府県「ご当地食のヒミツ」
厚生労働省が2018年7月に日本人の平均寿命を発表した。男性の平均寿命は81.09歳で、女性は87.26歳。日本人の寿命は過去最高となった。
ただ、寿命は延びたとしても、健康でなければ単純には喜べない。医療ジャーナリストの牧潤二氏が説明する。「高齢化社会となり、平均寿命に代わり、注目されているのが“健康寿命”です。これは、入院や介護に依存せず、自立した生活ができる生活期間のことで、近年、国も健康寿命を延ばすことに力を入れています」
この健康寿命は、厚労省が3年ごとに調査している。「2018年春に発表された厚生労働省の報道資料では、健康寿命は男性が72.14歳で、女性が74.79歳。つまり、この年齢までなら、趣味や買い物なども自由に楽しめるわけです。ただ、平均寿命で計算すると、その後、男性は約9年間、女性は約12年間、病院や人の世話になる……ということになります」(健康雑誌記者)
“人生の最終章”は、ハッピーエンドでありたい。そこで本誌は、読者諸兄に「人生100年時代」を少しでも健康に楽しく過ごしてもらうべく、全国47都道府県の「健康の秘訣」「自治体の取り組み」などの一部をピックアップしてみた。
まず、やはり重要なのが「食」である。「高齢者にとって怖いのは、塩分のとりすぎです。血圧が高くなり、突然死を引き起こす心筋梗塞や脳卒中のリスクが高くなりますからね」(循環器専門医)
減塩対策に力を入れているのが滋賀県だ。健康推進課に頼むと、健康推進員が家庭訪問してくれ、その家のみそ汁の塩分濃度を測定してくれるという。同県の高島市健康福祉局健康推進課に話を聞くと、「17年に終了しましたが、県の委託事業として、ここ3~4年やってきました。また、今年も各種イベントで参加した市民に、用意したみそ汁を飲んでもらい、“このみそ汁は濃いですか? 薄いですか”と聞く活動をしています」とのこと。
ちなみに、提供するみそ汁は塩分濃度0.8%。「これ以上だと濃すぎるんです。以前は塩分0.8%のみそ汁を飲むと“薄い”と答える市民が多かったんですが、最近は“ちょうどいい”と答える方が増えてきましたね」(前同)
市民の減塩意識が進んでいる証拠だ。一方、摂取すればするほど長寿効果が高いといわれるのが、緑茶だ。医学博士の志賀貢氏は、こう説明する。
「お茶は動脈硬化や糖尿病の予防になり、緑茶に含まれるカテキンは悪玉コレステロールを減少させる効果があるといわれています」
お茶の産地である静岡県は、お茶の生産量はもちろん、「緑茶の年間支出金額」「緑茶の年間購入数量」もダントツの1位。お茶をよく飲む人が多いのは明らかで、その賜物か、静岡県の健康寿命は毎年上位に入る。
それ以外にも興味深いのは、北海道にしか存在しないといわれるハスカップ。「主に北海道からシベリア東部にかけて分布するスイカズラ科の落葉低木で、古くから“不老長寿の果実”といわれています。道内のスーパーで生のハスカップを見かけることもめったになく、直売所で発見できればラッキーと思えるぐらい、幻の果実でもあるんです」(北海道在住のライター)
不老長寿の果実と呼ばれる所以は、カルシウム、鉄、ビタミンC、Eなどの栄養成分が他の食べ物や果実とは比べものにならないほど多く含まれているからだ。北海道に出かけた際には、観光や仕事のついでに探してみてはいかがか?
他にも各都道府県の「健康の秘訣」「自治体の取り組み」はまだまだある。現在発売中の『週刊大衆』2019年1月7日・14日号で詳報する。