天才テリー伊藤対談「ピーター」(3)黒澤明監督の肩を叩いたら周りが… (2/2ページ)
まだ借りてきた猫みたいだよ」なんて書いてあって。
テリー シャイなんだ。
ピーター そうなの。そんな言葉をいただいちゃったので、現場に入る時、一度だけ「おはよう、黒ちゃん」って、監督の肩をポンと叩いたことがあるんですよ。もちろん怒られなかったけれど、周りは凍りついてましたね(笑)。
テリー アハハハ、そりゃそうでしょう。普通できないよ、それ。最近の仕事だと、やっぱり「下町ロケット」の中川弁護士役が新しいイメージを打ち立てたよね。あと、大林宣彦監督の映画「花筐」の娼婦役も印象に残ってますよ。
ピーター 本当に? 「下町──」の中川役は、私自身もビックリした。まさかオファーが来るとは思ってなかったから。しかも、本当は3年前のシリーズ、2話だけで出番終了だったのが最終回にも出て、今回も「出番がある」って言われてね。
テリー やっぱり存在感がハンパじゃないからね。
ピーター 特に今回は「ヘビ野郎」扱いの嫌われ者だったでしょう。ある時、新幹線の中で会ったサラリーマンに、「あれ以上、意地悪しないでよ」なんて言われちゃった。
テリー フフフ、でもそれってすごくうれしいよね。
ピーター うん。いいドラマに出ると、こんな経験ができるんだね。
テリー あらためて、ピーターの演技のすごさをお茶の間に知らしめた機会になったと思うよ。