佐藤健の華麗なる芸能遍歴!“視聴率男”と呼ばれるワケ

日刊大衆

佐藤健の華麗なる芸能遍歴!“視聴率男”と呼ばれるワケ

 2018年夏、ドラマ界隈で話題を呼んだ男と言えば佐藤健(29)。実に3年ぶりのドラマ出演ながら、連続テレビ小説半分、青い。』(NHK)、『義母と娘のブルース』(TBS系)で正反対のキャラクターを好演し、あらためてその人気と実力を証明した。“今一番の視聴率男”とも言われる佐藤の華麗なる芸能遍歴、そこから見えてくる才能に迫る。

 高校2年のときに原宿でスカウトされ、2006年にドラマデビューを果たした佐藤。翌年には、若手俳優の登竜門とも言われる特撮ドラマ『仮面ライダー電王』(テレビ朝日系)の主人公・野上良太郎役に抜擢され、ドラマや映画に初主演。本格的な俳優人生のスタートを切った。

 その後は、脇役として着実に演技力を磨いていく。2008年の『ROOKIES』(TBS系)ではドレッドヘアが印象的な野球部員にふんしたかと思うと、同年『ブラッディ・マンデイ』(TBS系)ではテロに巻き込まれる友達思いの青年、翌年『メイちゃんの執事』(フジテレビ系)ではヒロインに恋心を抱き執事を目指す高校生と、この頃から多彩な役柄を演じている。

■イケメン俳優から実力派俳優へ

 ちょうど世は、『花より男子』(2005年、TBS)から続いた“イケメンブーム”の終わり頃。佐藤も当初は端正なルックスからアイドル的人気を得たが、その実力を広く世に知らしめた転機となった作品がある。2010年期のNHK大河ドラマ『龍馬伝』の“人斬り”岡田以蔵役だ。当時、21歳ということもあり、キャスト発表時には「若すぎる」「イメージと合わない」と不安視する声も上がっていたが、人間らしさと狂気のはざまで苦悩する以蔵を体現し、「単なるイケメン俳優」というイメージを180度くつがえした。

 そして『とんび』(2013年)、『天皇の料理番』(2015年、ともにTBS系)と、視聴率ドラマ枠とも言える日曜劇場に次々出演。特に主演を務めた『天皇の料理番』は、大正から昭和を時代背景に料理人を目指す若者の波乱万丈を描き、平均視聴率17.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。“夜の朝ドラ”的要素がふんだんに詰まったこの作品で、若い世代のみならず中高年層にまで認知を広げた。

 さらに活躍の場を映画に広げ、アクション俳優としての魅力も開花させる。代表作となった映画『るろうに剣心』シリーズ(2012年、14年)で演じた緋村剣心はまさにハマり役で、持ち前のダンススキルを生かしたしなやかな殺陣、漫画的な軽やかな身のこなしは、日本のアクション映画界に新風を吹き込んだ。思えば、同作品の監督は『龍馬伝』でもチーフ演出を務めた大友啓史であり、佐藤の実力、魅せ方は十二分に知っていたのだろう。ハマりぶりは必然のことだったのかもしれないが、くしくもまた“人斬り”役で、興行的にも成功を収めたのである。

佐藤健の快進撃はまだまだつづく!『半分、青い。』の評価は……

 こうして着実に実績を積み上げてきた佐藤が、30歳目前で選択したのがNHKと民放の同時期のドラマ出演だ。しかも、人気・実力ともに主演クラスとなったこのタイミングで、あえての助演である。同時期の出演にはリスクも多い。露出過多となって飽きられたり、かえって演技のふり幅のなさが露呈する場合もある。

 結果は言わずもがな。賛否ありながらも高視聴率をキープした『半分、青い。』、民放夏ドラマの全話平均視聴率トップとなった『義母と娘のブルース』。いずれもヒロインを支える役柄ながら、知性派の好青年“律”と元ヤンのおバカ店長“麦田”という対照的な人物を見事に演じ分け、ドラマに奥行きを加えていたことは間違いない。

 本人は「たまたま違う役柄を同じ時期にやっているという理由で、謎の評価ですよ」(映画『億男』の完成披露試写会より)と謙遜するが、キャリアプランを見据えた作品選びのセンス、そして主演としての華もありながら、脇にまわれば主演を引き立てることもできるバランス感覚は、松坂桃李(30)、窪田正孝(30)ら同世代俳優の中でも際立っている。

『るろうに剣心』続編の製作が決定し、キャスティングが難航しているとの噂もささやかれる中、“視聴率男”の次なる展望はいかに。

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