市川海老蔵さんが十三代目市川團十郎白猿を襲名発表!市川團十郎「白猿」に込めた想いとは (2/2ページ)

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写楽「5代目市川團十郎『恋女房染分手綱』の竹村定之進」Wikipediaより

その心は「祖父は栢筵(はくえん)、倅も柏筵(はくえん)、私はしろざると書いて白猿(はくえん)と読みます。その心は、名人上手に毛が三筋足らぬと申す儀にござります」。「猿は人間に毛が三筋足らぬ」ということわざにかけて笑いを取ったのです。

狂歌に込めた想い

白猿はまた、狂歌をたしなんでいました。その腕は大田南畝ら有名狂歌師にも認められるほど。彼の代表作は、こんな作品でした。

「 楽しみは春の桜に秋の月 夫婦仲良く三度食う飯」

彼の幸せは、花道で客の視線を浴びる事でも歌舞伎界の大スターである事でもなく、すぐそばにあるささやかな日常だったのです。

今回の海老蔵さんの襲名発表は、そんな五世市川團十郎になぞらえて、「目の前のささやかな幸せを大切にしつつ、芸に精進する」という決意を込めているのではないかと感じます。ぜひ今後も応援していきたいものですね。

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