中邑に続いて真壁刀義まで!ドラマ「3年A組」の新日本プロレス推しが熱いッ

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中邑に続いて真壁刀義まで!ドラマ「3年A組」の新日本プロレス推しが熱いッ

 もはやテレビ局の垣根さえも超えたのか?ドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ系)で繰り出されるプロレスネタに驚きの声が集まっている。

 本作では学級委員長の茅野さくら(永野芽郁)が相当なプロレスオタクという設定。第1話では中邑真輔選手(現WWE)のフィニッシュホールドとして知られるランニング膝蹴りの「ボマイェ」を男性生徒に炸裂させるシーンが話題を呼んだ。

 そして第3話では、水泳部のエース景山澪奈(上白石萌歌)の彼氏と勘違いされて他校の生徒に暴行を受けて大ケガを負った真壁翔(神尾楓珠)を巡り、そのプロレス愛を発揮したのである。入院中の真壁を見舞うために訪れた永野扮する茅野は、「景山さんに悪い虫が寄りつかなくなったのも真壁君がフルボッコされて警察沙汰になったからで、それはキミが真壁つながりで、真壁刀義なみのファイターだったからで」と力説。このシーンには「今度は真壁刀義!」「新日好きかよ!?」といった感想が続出していた。

 その一方で、この設定に驚きを禁じ得ないプロレスファンもいたというのだ。

「中邑も真壁も、業界最大手の新日本プロレスリングに所属する選手。その新日はアントニオ猪木が旗揚げした翌年の73年からテレビ朝日が独占放送しており、株式を保有して取締役も派遣するなど、両社は長い蜜月関係にあります。それに対して日テレではジャイアント馬場が率いるライバル団体の全日本プロレスを支持しており、両団体の垣根はテレビ局の垣根でもあったのです。79年には東京スポーツ紙の主催で両団体の選手が出場する『プロレス夢のオールスター戦』が開催されましたが、テレビ中継は行われず、報道ニュースとして各局が3分間だけ放送する特例扱いを行ったほど。そんな関係性があるゆえに、日テレのドラマで新日選手の名前が連呼されたことに、ファンが驚いたのも無理はないでしょう」(プロレス事情に詳しいスポーツライター)

 すわ、プロレス界における大事件が発生か? しかしこれが20世紀の出来事だったらそうだったかもしれないが、2019年の現在となっては特に驚くべきことではないというのだ。スポーツライターが続ける。

「長年にわたった日テレと全日本プロレスの蜜月関係ですが、2000年には全日からプロレスリング・ノアが分裂したことをきっかけに全日の試合放送が終了。そしてノアの試合放送も09年に終了し、日テレのプロレス中継は55年間の歴史に幕を下ろしました。そのため新日との競合関係もなくなり、人気選手の真壁は12年から日テレの情報番組『スッキリ』(当時は『スッキリ!!』)にスイーツ担当レポーターとして出演するようになったのです。つまり『スイーツ真壁』の愛称は日テレが名付け親というわけですね。しかも真壁は巨人ファンで、原辰徳監督との対談経験もあるほど。それゆえ日テレとしてはドラマで新日の話題を出すことに、もはや何の抵抗もないのでしょう」

 ここはぜひ、真壁本人が「3年A組」にゲスト出演し、菅田将暉の演じる美術教師に「甘ったれんじゃねぇ!」とかましてみるのも良さそうだ。そうなったらプロレス好きの視聴者たちも日テレに「サンキューな!」と言いたくなるに違いないだろう。

(金田麻有)

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