全ては猫の為。2匹の猫だけのために月1500ドルの部屋を借りた家族(アメリカ)
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アメリカ、シリコンバレーに住むある家族が、2匹の猫だけのために月1500ドルの部屋を借りていることが話題となっている。日本円にすると16万4千円。
部屋を借りた理由は、後から来た犬と猫たちの折り合いが悪かったためだという。
広さ425平方フィート(約130平方メートル)と、日本の住宅事情を考えたらかなり広めの部屋に、猫2匹が暮らしている。
2 Cats Live By Themselves In $1500/Mo. Silicon Valley Studio
・高額不動産エリアの広い部屋に猫2匹が暮らす
シリコンバレーの中心地、カリフォルニア州サンノゼにある、広さ425平方フィート(約130平方メートル)のワンルームのアパートの借り手は、なんと2匹の猫である。
月1500ドル(16万4千円)の部屋に二匹だけで暮らしている。
貸主のデヴィッド・カリッシュは、Airbnb(エアビーアンドビー、宿泊施設・民宿を貸し出す人向けのサイト)で部屋を運用しようと考えていたが、友人のトロイ・グッドに娘の猫たちのために部屋を貸りられないだろうかと相談を持ち掛けられた。
最初は驚いたカリッシュだったが、これ以上の借り手はいないことに気がついた。
「なんだか、変だろう? こんなことになるなんて、びっくりだよ。自分のペットを愛しているのはみんな同じだ。家族の一員だもんな。だから、友だちをなんとか助けてやりたかったんだ」カリッシュは語る。

・娘が寮に入る為猫を預かったものの、先住犬と折り合い悪く
ティナとルイーズは、グッドの18歳の娘ヴィクトリアの猫。ヴィクトリアが南カリフォルニアにあるアズーサ太平洋大学に入学することになったとき、新入生の寮に猫たちを連れて行くことはできなかった。
そこで、父親に自宅で世話を頼んだ。事が複雑になったのは、グッドが婚約者と同居し始めたときだ。
婚約者は犬を飼っていて、その犬を連れてきたのだ。
ところが、猫2匹と犬1匹は険悪のムード。とにかく仲が悪く、とても一緒に暮らせる状態ではなかった。
そこでカリッシュに頼み、部屋を貸してもらうことで、ティナとルイーズは安住の棲み処を得ることができたのだ。
カリッシュは言う。「グッドが、”僕が君のところの部屋を借りたらどうだろうか?と訊いてきたんだ。僕がどういう意味だい?と訊くと、借主は人間じゃなくて、猫なんだ。猫だけをこの部屋に住まわせたい。僕は近くにいるから、毎日様子を見に行って世話をすることができるんだ” と言われて、思わず、本気か?と問いただした」
・キッチンはないが、キャットタワー、シャワー付き
この1500ドルの部屋にはキッチンはないが、ティナとルイーズはとくに気にしていないようだ。広いスペ-スはあるし、キャットタワー、シャワーつきの浴室、アップルTVも完備されている。
2匹は2018年の7月からここに住んでいて、グッドの家族が毎日エサをやり、トイレ掃除をし、猫の世話をしにくる。
ヴィクトリアは大学が休みのときは必ずやってきて、猫たちと過ごす。

・猫の為に高い家賃の部屋を借りることに賛否両論
アメリカの中でも、もっとも高額な不動産エリアの部屋を猫だけで占領しているというこのニュースに対し世間の反応は様々だった。
ほとんどの人はペットは大切な家族だからと肯定的だが、路上生活者もたくさんいる中、この話をすんなり受け入れるのは、なかなか微妙なものがある。
「この話はおかしな反面、シリコンバレーの途方もない不平等・格差を浮き彫りにしている」というのは、サンタクララ郡のホームレス改善組織デスティネーション・ホームのCEO、ジェニファー・ラヴィング。
「住む家のない人たちが何万といるのに、片や、猫の住まわせるためだけに家賃を払っている人もいる」
They may be Silicon Valley’s most unusual and pampered tenants: these 2 cats, Tina and Louise, live by themselves in a $1500/mo. studio. @BettyKPIX reports https://t.co/KjoXp7cok8 pic.twitter.com/3FqsLyzMlc
— KPIX 5 (@KPIXtv) 2019年1月14日
・近々引っ越し予定とのことだが・・・
2匹の猫の飼い主、ヴィクトリアは、この状況が世間でどのように受け取られているかを知っている。
部屋を借りるのは、一時的な解決策にすぎないことをはっきりさせていて、もうすぐティナとルイーズを自分のところに引き取る予定だという。
「このアパートがあるのは公共の場所ではないわ。でもこの地域に、大きな住宅問題があるのは確かだから、みんなが同じようなことをしたら大変なことになるのもわかっている。人間の住居を奪っているわけだしね。私はとても猫好きで、彼らにぞっこんだからもう、どうしようもないの」
written by konohazuku / edited by parumo