異星人の証拠か!?と期待された10の出来事
広大な宇宙で数々の恒星や惑星が発見されるたびに、いつの日か我々以外の知的生命体に遭遇するかもしれないという期待が高まっている。
地球外知的生命体探査(SETI)の研究者や、天文学者は四六時中望遠鏡を覗き込み、地球外文明から発せられた電波をキャッチしようと日夜励んでいる。
かつて、これこそが地球外知的生命体の証拠なのでは?と期待された出来事が幾度かあった。
結局はそうではないことが徐々に明らかになっているのだが、それでも未だに解明できていない現象も残されている。
宇宙はとにかく広いのだ。地球だけに生命がいるとは考えにくい。
いつの時代でも我々地球人はひとりではないことを信じたいのだ。
ここでは、かつて、もしかしたら異星人の証拠か? と大いに沸いた出来事を見ていくことにしよう。
・10. 火星の運河

Tracing the Canals of Mars: An Astronomer's Obsession / Photo credit: Percival Lowell
19世紀後半から20世紀前半にかけて、火星には運河があると勘違いされていた。そして、それらについて、一部の学者は、知的生命体が灌漑を行うために作ったのでは、と考えた。
火星に人工的に作られた建造物があるという説をめぐっては、20世紀前半まで激しく議論が交わされた。
しかし新しい技術によって、運河説の誤りがついに明らかになる。運河は、当時の望遠鏡の不鮮明さと、点と点をつなげて認識する我々の性質が作り出した錯覚でしかなかった。
・9. HD 164595からのシグナル
References:A SETI Signal?
2016年、太陽によく似た恒星「HD 164595」がニュースの見出しを飾った。2015年に、ここから異星人が放ったらしき信号が届いたというのだ。
HD 164595を公転する惑星は生命が住めるはずのないものだ。そのため、まだ発見されていない未知の惑星があるのではと考えられた。
しかし、望遠鏡1台のみで1度しか検出されていないことから、おそらくは地球由来のものが干渉したのだろうと結論づけられた。
信号は2秒しか続かなかったために正確な場所の特定は困難であるが、人工衛星が発生源である可能性が高いと考えられている。
・8. ケネス・アーノルド事件

References:Kenneth Arnold / Photo credit: THE IDAHO STATESMAN
1947年、ケネス・アーノルドというアメリカ人がワシントン州を飛行中に、9つの奇妙な空飛ぶ物体を目撃したと主張した。彼が言うには、それは水面を跳ねる円盤のように移動していたという。
「空飛ぶ円盤」という呼称が一般に広まったのはこの事件がきっかけである。
空軍はアーノルドは蜃気楼でも見たのだろうと見解を表明したが、アーノルドを含め、大勢の人々がそれに納得せず、目撃されたのは異星人の宇宙船であるという説はいつまでも消えなかった。
後年、アーノルドはさらに多くの空飛ぶ円盤を目撃したと主張し、これについて本を出版。当代一のUFO研究家として名を知られるようになった。
・7. 謎の信号バースト「ペリュトン」の正体は?

References:Microwave Ovens Spark Radio Signals / Photo credit: CSIRO
オーストラリアのパークス天文台では数十年間も謎の信号バーストが検出されてきた。この不可解な現象は、神話上の怪鳥の名にちなみ「ペリュトン」と呼ばれていた。
その周波数と振る舞いは、同じく正体不明で、地球外知的生命体が発したものと噂される「高速電波バースト(FRB)」に似ていた。
結局のところ、ペリュトンの発生源が地球の近くにあることが判明し、異星人起源説は否定されるのだが、確かな発生源は長年謎のままだった。
それが明らかになったのは2015年のことだ。その正体は意外にもキッチンに置かれていたある家電であった。
まだ温め途中の電子レンジの扉をせっかちなスタッフが開けるたびに、FRBによく似た電波パルスが漏れていたのである。
・天文学者を悩ませていた謎の電波シグナル。その発信源は意外なものだった。 : カラパイア
・6. 異星人の宇宙船から放たれる高速電波バースト

References:Fast Radio Bursts from Extragalactic Light Sails / Photo credit: istock
異星人からのメッセージと言われることもある謎のFRBだが、これについて2017年に新たなる学説が提唱された。
それによると、FRBの発生源は、高度な技術力を持つ異星人の宇宙船かもしれないという。
だがメッセージというわけではない。そうではなく、燃料よりもはるかに強力な動力を作動させる際に生じる副産物であるという。
学説の提唱者マナスヴィ・リンガムとアブラハム・ローブは数学的な根拠も提示しているが、FRBに関する最近の研究では、中性子星やブラックホールに関係するという見解が有力視されている。
・5. ミステリーサークル
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References:The bizarre revival of crop circles - and advice on how to make your own / Photo credit: public domain
畑に刻印でもするように出現するミステリーサークルは、過去40年でどんどん増えている。
一夜にして巨大なパターンが忽然として現れるのだから、それが人間によるものではないという主張があってもおかしくはないだろう。
ミステリーサークルが異星人によって作られたとする見解は、科学者から支持を得たことは一度もないが、一般には広く浸透している。
実際には人間が他人を驚かせるためにいたずらとして、あるいはアートとして作っているというのが真相なのであるが、これを否定する似非科学的説明も根強く残っている。
・4. タビーの星付近の巨大構造物

References: KIC 8462852: Where’s the Flux?/ Photo credit: NASA
引退したケプラー宇宙望遠鏡は地球に似た惑星をいくつも発見してきた。
2015年、そのケプラーのデータを調べていたあるアマチュア科学者が奇妙な現象を発見した。通称「タビーの星」と呼ばれるKIC 8462852の明るさが異常なまでに変化していたのだ。
その原因についてはいくつもの仮説がある。その1つが、異星人が作り出した巨大な建造物がその周囲を囲っているというものだ。
エネルギーを丸ごと利用するために恒星を卵の殻のように覆ってしまう仮説上の構造物を「ダイソン球」というが、タビーの星の明るさの変化もそれが原因ではないかというのだ。
これにはSETIも大きな関心を示したが、最近の研究によれば、明るさの変化は人工物ではなく、チリが原因である可能性が高いそうだ。
・「エイリアンの巨大建造物」と呼ばれるタビーズ・スターから再び謎の減光現象が確認される : カラパイア
・3. ロズウェル事件

References: Page semi-protected
Roswell UFO incident/ Photo credit: Roswell UFO incident.
UFOに関連する事件では一番有名なものだろう。事件から何十年も経っているというのに、大勢の軍関係者や政治家が発言を求められてきた。
1947年夏、ニューメキシコ州の農場に米空軍の気象観測用気球が落下。ウィリアム・ブラゼルという男がそれを発見し、地元保安官に通報。最終的に空軍がこの件に関するプレスリリースを発表した。
事件はここでひとまず幕を閉じるのだが、それから数十年後、UFOの研究家による目撃情報や関連文書の調査結果が発表され、再び世の脚光を浴びることになる。
それによると、墜落現場からは異星人の遺体が回収されており、政府はそれを隠しているというのだ。
トンデモ説にも思えるが、この噂は一般に広く浸透した。2013年の世論調査では、回答者のじつに5分の1までもが、ロズウェル事件はUFOの墜落だったと信じていると答えている。
・ロズウェルのエイリアンは米軍基地の秘密の地下トンネルに隠されているだとぅ?元職員が証言する : カラパイア
・2. リトル・グリーンマン

References:Little Green Men? Pulsars Presented a Mystery 50 Years Ago/ Photo credit: istock
1967年、マラード電波天文台で不思議なシグナルが検出された。それはまるで人工物が放っているかのように一定の周期を持っており、かつ高速だった。
この現象はリトル・グリーンマンと呼ばれ、宇宙から届くメッセージではないかと疑われた。
しかし、もう1つ同じようなシグナルが検出されたことで、異星人起源説は否定された。というのも、2つの別個の異星人文明が同時にメッセージを伝えてくるなど考えにくいからだ。
実際には、これはパルサーという回転しながら電磁気を放射する中性子星だと考えられている。
パルサーは回転しているために、放出するビームが一定間隔で地球に向けられる。このために知的生命体がシグナルを送信しているかのように見えるのだ。
・1. Wow!シグナル

References:Astronomers Still Can't Rule Out SETI's 'Wow!' Signal / Wow signal
1977年、SETIのジェリー・R・エーマンがビッグイヤー電波望遠鏡の観測データを眺めていると、72秒間の強烈なシグナルが検出されていることに気がついた。
注目すべきはその周波数だった。それは保護された周波数だったのだ。つまり地球上から発せられたはずがないシグナルだということだ。
また同時に、この周波数は通信として利用できるものでもあった。
ということは、知的生命体がメッセージを聞いてもらうために、宇宙マイクロ波背景放射とは対照的な、検出しやすいチャンネルを選んだのではと考えることもできた。
しかも宇宙で一番ありふれて、簡単に識別ができる水素の電磁波波長にも似ていたのである。
エーマンはデータが印刷された紙に思わず「Wow!」と書き込んだ。
Wow!シグナルの発生源は依然として特定されておらず、現在でも異星人が発したシグナルの最有力候補と目されている。
written by hiroching / edited by parumo