1日1回で十分、インフルエンザも怖くない?「歯の磨き方」新常識

日刊大衆

写真はイメージです
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 何歳になっても硬い煎餅をボリボリ食べて、元気でいたいもの。でも、アナタのやり方では……。

「日本歯周病学会」は2年半ほど前から、歯磨きをサボると、歯を失うだけでなく、脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病まで、全身の健康に関するリスクも高まると、公式見解を出している。NHKの人気番組『ガッテン』でも気になる内容が。東京都府中市の特別養護老人ホームで高齢者98人に口腔ケアを週1回実施したところ、インフルエンザの発症率が実に10分の1に激減したと放送されたのだ。

「正しい歯磨き」には驚くべき効果があるようだ。ならば、すぐに実践するしかない! 本誌は改めて専門家に取材。最新の「歯磨き」の常識を聞いてきた。答えてくれたのは『サイトウ歯科』(東京都渋谷区)の齋藤博歯科医。齋藤氏は共著『100歳まで自分の歯を残す4つの方法』(講談社)もあり、多数のメディアにも出演している。

 新常識の1つめは、「歯磨きは1日1回で十分」というもの。毎食後の3回。加えて、多いと起床時、就寝前と1日計5回磨いている人もいるのではないか。ところが、齋藤氏は「正しい磨き方をすれば1日1回で十分」と言う。「歯磨きの目的は虫歯、歯周病の原因となるプラーク(歯垢)を取り除くことですが、このプラークが発生して実害をもたらすまでには24〜48時間かかるといわれているんです。逆に磨き過ぎは歯や歯肉にダメージを与えます。大事なのは回数より、いかに正しく磨くかです」(齋藤氏=以下同)

 新常識の2つめは、「歯磨き粉は必要ない」だ。「プラークはトロッとした粘着物ですから、プラークのたまりやすい場所(歯と歯肉の境目。歯と歯の間。歯の噛む面の溝)に、歯ブラシの毛先を的確に当て、軽く10回も動かせば十分除去できます。歯ブラシはナイロン製で、毛が密で先が丸いものがいいですね。強くゴシゴシしないと取れないと思っている方がいますが、それは歯垢と歯石を混同しているからでしょう。歯磨き粉には研磨剤入りのものもあり、歯を削ってしまう危険性もあるので、必要はありません」

 歯石とはプラークが除去されず石灰化して固まったもの。これを取るのは歯科医院でないと不可能だ。しかし、正しい歯磨きでプラーク除去がきちんとできていれば、歯石ができることはないという。

■食後にうがいして虫歯予防

 3つめは、「食後に、うがいをすること」。「虫歯の原因になるミュータンス菌は、砂糖(ショ糖)だけを食べるバイ菌。ですから砂糖を取らないに越したことはないんですが、いろんな食べ物に含まれているので、一切取らないというのは無理でしょう。そこで、食後できるだけ早くうがいをし、砂糖成分を口の外に出しましょう」

 それは、糖分が多く入っているスポーツドリンクや缶コーヒーを飲んだときも同様だ。

 4つめは、「歯磨きの最後に舌も磨く」だ。「口を開けると、ピンク色の舌の表面に白っぽいものが着いています。これは舌苔と呼ばれ、バイ菌の作ったものが苔状に付着したもの。口臭の原因にもなりますし、取りましょう」

 最後の5つめは、「歯ブラシで取れないプラークは歯間ブラシで取る」。「歯と歯の間に隙間がある方には、歯ブラシに加え、歯間ブラシの併用を勧めています。同じ使途のデンタルフロス(糸楊枝)もありますが、歯の根元には、くぼんだ空間もあるので、ピーンと張った糸状のフロスでは取りにくい。その点、歯間ブラシはワイヤーについたナイロンの毛がプラークを除去してくれやすいんです」

 さらに齋藤氏は、我々が歯を失う原因は歯周病と虫歯で7割以上を占めているが、その裏にはTCHの存在があると指摘する。「通常、上下の歯は食事、嚥下(口の中の食物を胃にのみ下すこと)、会話をしている以外では接触しなくても何も困りません。それ以外のときに、無意識に上下の歯をつける癖を専門用語でTCH(上下歯列接触癖)といいます。TCHリスクが高いと、絶えず歯に強い圧力がかかり、顎関節症ばかりでなく歯周病、虫歯を進行させる原因にもなるので、思い当たる方は専門医に相談をしてください」

 以上の新常識を実践し、100歳になっても自分の歯で、なんでも食べられる“生涯現役”を、ぜひとも貫いてほしい!

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