ヤクルトの名クローザーから2軍監督へ 高津臣吾の「育成論」 (2/2ページ)
そして、試行錯誤を重ねた結果、「2」「6」「9」が打順の中では重要な位置を占めていることに気づく。
日本の野球の場合、長打力は低いが犠牲バントが上手い器用な打者が2番を打つことが多いが、近年のメジャーリーグでは2番打者が重要視され、強打者が座ることが多い。最近では、ロサンゼルス・エンゼルスでマイク・トラウト選手が2番を打っている。
高津氏も同じ考えで、2番には選球眼が良く、長打力のある打者を置きたいという。2番打者が打ってチャンスを広げる役割を果たしてくれれば、ビックイニングを作れる可能性が大きく広がる。この打順に座る選手はワクワクさせてくれる選手でなければいけない、というのが高津氏の考えだ。
高津氏は現役時代、クローザーとしてマウンドに立っていたときは「これ以上の仕事はない」と信じていたが、今は若手を育てるこの仕事こそが生き甲斐だと思えると述べる。そして、二軍監督として高津氏が心掛けているこことは、選手が気分良くプレーできるかどうか、その環境を忘れないことだという。
二軍監督の仕事や将来ヤクルトの中心選手となる若手の名前もたくさんあがっている本書。村上宗隆選手、梅野雄吾投手、高橋奎二投手ら、昨年1軍で実力の片鱗を見せた選手たちが今年どんな旋風を巻き起こしてくれるのか期待が高まる。
ヤクルトファンはもちろん、他球団のファンも敵情視察という意味で読んでみるのも面白いかもしれない。
(新刊JP編集部)