上司なし、決裁もなし、ノルマもなし。それでも業績が上がる“究極の組織”とは (2/2ページ)
・第1段階:生産的に働く(楽に成果をあげるために見直す)
・第2段階:自律的に働く(人を支配しているものをなくす)
・第3段階:独創的に働く(常識や慣習に従うことをやめる)
(p.7より引用)
ソニックガーデン社は「生産」→「自律」→「独創」という段階を踏んで、現在のような組織体制に辿り着いたというわけだ。なるほど、この3つを一気に進めようとすると必ず歪みが生まれ、組織がめちゃくちゃになり、機能不全を起こしてしまうだろう。
また、多くの企業は第1段階の「生産的に働く」でつまずいてしまうのではないか。「働き方改革」が失敗に陥るのも、「生産的に働く」を目指した結果、制度と現場の実態にズレが生じてしまうことが大きな要因の一つである。
では、ソニックガーデン社は一体どんなことをして生産性を高めたのか。本書からその一部を箇条書きで抜き出していこう
・「そもそも」なんのためにやるのかを考え、ゴールを再設定する
・「やったほうがいいこと」はしない
・お金で解決できることにはお金を使う
・仕事の前に「タスクばらし」をする
・プロジェクトを「小口化」する
・そもそも「やる気」に頼らない仕組みを作る
気になるものばかりだが、例えば最初の「そもそも」から考えることは、手段が目的化することを防ぐことになる。
また、「タスクばらし」というのは、大きな仕事のタスクを細分化すること。目的とゴールの確認が始まり、優先順位の確定までを行う。タスクをばらすことで、タスクは「進める」のではなく、「消化していく」ようになるという。つまり、「仕事をする」ということが、行為ではなく、「終わらせること」として考えられるようになるのだ。
◇
これは、冒頭に挙げた「管理ゼロ」でも成果が上がる組織にするための入り口となる。ここから「自律的」、そして「独創的」と段階を踏んでいく。
全員が自律的に働き、成果を出す組織を作ることは、マネジメントを経験したことがある人ならばそう簡単にできるものではないと肌で実感しているだろう。
生産性を上げたい、もっと成果の出せる組織にしたい、新たな働き方を知りたいと考えている人は大いに参考になるはずだ。
(新刊JP編集部)