あの職業の裏側を知れる! リアルなお仕事ムービー (3/3ページ)
『週刊少年ジャンプ』で漫画を連載することを目標に制作に励む二人でしたが、天才漫画家の新妻エイジが立ちふさがる……というストーリー。
今や世界中から注目される日本の漫画。中でも『週刊少年ジャンプ』は世界一の発行部数を誇る漫画雑誌で、そこで連載を持つことは漫画家にとっても大きなステータスとなります。同誌で連載を持つ漫画家がどんな苦労をするのか、漫画家という職業の大変さと喜びを描いています。ジャンプ漫画家の仕事の一端を知ることができる映画です。
『一献の系譜』(2015年)日本酒造りのスペシャリスト「杜氏(とうじ)」とはどんな職業?
最近では海外での「日本スタイルの居酒屋ブーム」にけん引されて、日本酒の輸出が増加しています。日本酒は世界最高の醸造酒といわれますが、造るには「杜氏」と呼ばれる職人の熟練の技術が必要になります。
杜氏の中でも石川県能登半島の能登杜氏は日本屈指の技量を持つといわれます。本作は2年をかけて能登杜氏の日本酒造りを追い掛けたドキュメンタリー映画。時を超えて受け継がれてきた杜氏の技、そのストイックなまでの「造りにかける情熱」が活写されています。杜氏とはどのような職業なのか、日本酒とはどのような酒なのかが理解できる作品です。
石井かほり監督は、日本独自の職人の技をテーマにしたドキュメンタリー映画を撮り続けており、本作以外にも木版染め職人を描いた『めぐる』、揚げ浜式の塩造りを描いた『ひとにぎりの塩』があります。この作品も「日本の職人」を知ることができる良作です。
ある特定の職業をテーマにした映画はほかにもありますが、フィクションの常として大事な部分が端折られていたり、正確ではなかったりといったことがあり得ます(ドキュメンタリーは別にして)。今回紹介した中では、『いとこのビニー』はアメリカの法曹界からも正確さで評価されている作品ですが、こういった例のほうが珍しいともいえます。
ただし、リアルであればいいということでもないですね。その職業のエッセンスが十分に盛り込まれていれば、それはやはり観客に伝わるものです。職業に貴賤はなく、どの仕事にも面白さとやりがいがあるということを「職業映画」は私たちに伝えてくれるのです。
(柏ケミカル@dcp)