うつ病と腸内細菌の関連性が発見される(ベルギー研究) (2/3ページ)
この神経は双方向に流れる高速道路のようなものだと考えられており、脳から腸へ、あるいは腸から脳へと信号が行き交っている。
ラース氏によると、後者の機能は、腸内細菌が作り出した神経伝達物質でメンタルヘルスを左右するための経路だという。
ほとんどすべての腸内細菌が神経伝達物質を作り出すことができ、仮にそれらの化学的メッセージが脳の受容体にまで届くのだとすれば、腸内細菌が人の気分や行動に影響を与えるのも当たり前なのかもしれない。
ただし、そもそも特定の腸内細菌がいなくなったからうつ病になったのか、それともうつ病だからそれらの細菌がいなくなったのか、その因果関係については今のところ不明なままだ。
・具体的な細菌の種類特定は今後の課題
今回の研究では、生物の”属”の単位で発見があったわけだが、もっと具体的にどの種の細菌がうつ病患者にいないのかは今後の研究課題だ。
また、今後はこうした腸内細菌が持つ機能をもっと包括的に理解することも必要になる。たとえば、それらはペトリ皿で培養したときと、腸の中の多様性に富んだ環境にいるときとでは、まったく違う振る舞いを見せるかもしれない。
ちなみに、今回ディアリスター属の少なさとうつ病との関係が判明した一方で、ある最近の研究では、それらが多い人は関節炎を発症している傾向にあるということも指摘されている。
まるでディアリスター属のある種がたくさんいると関節炎になり、別の種が増えるとうつ病のリスクが抑えられるかのようだが、具体的にどの種が関係しているのかはまだ分からない。