世間を震撼させた“凶悪殺人犯”と「獄中面会」(4)<西口宗宏>堺市・連続強盗殺人 (2/2ページ)

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しかし、あの時はとにかく、お金をなんとかしないといけないという思いだけでした」

 西口によると、ラップを顔に巻きつける殺害方法は「映画かテレビ」で知ったという。「刃物で刺したり、首を絞めたりするより怖くない」と思い、殺害方法として選択したそうだ。

 情状鑑定によれば、西口は血のつながらない親に育てられ、母親に愛されている実感が持てなかったため、女性に愛されたい欲求が普通より強かったという。鑑定人の心理学者は、それが犯行の遠因だと指摘したが、西口の罪が許されざることに変わりはない。

 今月12日、西口は最高裁に上告を棄却され、死刑が事実上確定した。以前は「極刑でしかたない」と語っていた西口だが、判決前に届いた手紙には、今年に入ってからまた精神的に不安定だとつづられていた。生きているかぎり、西口の苦悩は続くのだろう。

片岡健(ノンフィクションライター):1971年生まれ。新旧さまざまな事件を取材しているノンフィクションライター。新刊「平成監獄面会記 重大殺人犯7人と1人のリアル」(笠倉出版社)を上梓したばかり。

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