早稲田大学卒が加計学園グループの千葉科学大を受験してみた【後編】

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早稲田大学卒が加計学園グループの千葉科学大を受験してみた【後編】

(この記事は『実話BUNKA超タブーvol.31』に掲載したものをウェブ用に再構成したものです。『実話BUNKA超タブーvol.31』は各電子書籍販売サイトにて販売中です。)

この記事は前後編の後編です。前編はこちら。
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どの教科も意外と難しい

 さて、1月30日、受験当日。前日ロクに眠れなかったため、頭がボンヤリ。
 試験は10時からですが、9時ちょっと過ぎには会場の東京八重洲ホールに到着。入り口の写真を撮影していると、父親に付き添われた女子高生が会場入り。受験生意外といるんだ! 続いて会場に入ると、既に受験生が席に座り熱心に単語帳などを見ています。しかも全員がやる気充分の現役生の様子。やはりFランと言えど、最低限の勉強は必要だったかもしれません。
 さて席に着くと試験官が近づいてきて、
試験官「おはようございます。頑張ってください。学校はどこですか?」
と話しかけてきました。
私「(……高校のことなんだろうけど、ここは!)早稲田です!!」
試験官「あー、そうですか」
 いや、「優秀ですね」とか言ってよ!
 会場は学部に関係なく同じ部屋で、100人ほど入るホールに30人ほど。他大学では考えられないガラガラっぷりですが、Fランですからね。さすがに第一志望はあまりいないと思うので、自分以外はきっと肩ならしのための受験でしょう。男女比は薬学部と看護学部があるためか女の子多め。
 参考書に目を落とす他の受験生に気圧されていると「まだ時間あるけど、配っていいですか」と言いながら、職員が問題用紙の配布を開始。こんないい加減で良いのか。こっちは「早稲田卒」のプライドがかかっているんですよ!
 いよいよ10時になり、1教科目の生物が開始。問題用紙を開くと案の定、意味不明。習ったことがあるような気はしますが、センター試験を最後に生物の勉強などしていないので、お手上げです。「不合格」の三文字が現実として近づいてきます。
 2教科目は英語。先ほどと変わりこれは楽勝。普段から英語のニュースサイトを閲覧する私には、頭の体操にもなりません。しかも次は国語。私は普段から言葉を扱う編集者ですし、これは余裕では?
 が、この国語がくせ者。漢字の書き取りは難易度高めで、評論読解は問題文の意味が全く分かりません(「メタファーと共感覚の関係」というテーマ)。最終問題は「紙の本は最高」という内容の文を読み、自分の考えを記すと言うもの。「紙の本への愛情」を書かせたいのでしょうが、私は現実的に「紙の本なんて電子書籍に取って代わられるので、そのうち消える。そもそも誰も買っていない」という内容で回答。出版業界で紙の本をとりまくシビアな環境を肌で感じていますから嘘はつけません。
 と、全3教科を受験しましたが、手応えナシ。先に謝っておきます。加計学園さん、バカにしてスミマセンでした! 今後二度と「早稲田卒」とか自慢しないようにします。

言うまでもなく結果は……

 2月8日、結果発表。確認する気がしませんが、仕方なくPCで結果を確認。すると「特待生合格」の文字が。えっ、合格? しかも特待生で!? 受験から何年も経った不勉強の男が特待生合格する大学って、大丈夫? まぁ所詮FランはFランってことですね。
 それにしても、ただの合格ではなく特待生という点は、さすが早稲田卒。Fラン如き相手ではありません。編集長のソレンに報告すると「若いコと知り合いになれるじゃん! 入学しようよ!!」と言ってましたが、冗談でしょ。
 ちなみに千葉科学大学の入学金は25万円、学費は年間130万円ほどと検定料と同じく一流私大並み。そんな大金払う?
 まぁ合格するのは楽勝なので、金と時間はあるけど、大卒コンプレックスを抱く人にはオススメ。最近、青山学院大学受験に失敗された、ロンブーの田村淳さんとかどうでしょう。淳さんの実力でも合格可能かと。ぜひ危機管理学部に入学して勉強し、国際問題の危機とか語っていただきたいものです。
 そもそも大学はあらゆる世代に開かれるべきもの。そういう意味で、社会に出て仕事をしながらでも合格が可能な加計学園の大学は、東大や早稲田より遥かに素晴らしいといえます。皆さんも周りの目など気にせず、ぜひ受験してみてはいかが?

千葉科学大学の入試問題

試験は1時間目「物理・科学・生物」から1教科選択、2時間目「英語」、3時間目「国語・数学」から1教科選択する形式で、回答時間はいずれも60分。カイーダは「生物・英語・国語」を回答。生物の出題はDNAや酵素など多岐。ただ「過酸化水素水に酸化マンガンを加えると発生する気体はなにか。(A.酸素)」という、小学校レベルの問題も。英語は長文読解と、説明に合致する単語を選択する問題が出題。英検3級(中学3年レベル)って感じ。楽勝。国語は漢字の読み書きと、長文読解、長文要約&論述が出題。漢字が「ゼンゲン」を書かせたりと(A.漸減)少しレベル高め。全体的に筆記問題が多くめんどくさい。

(文・カイーダ)

【カイーダ:プロフィール】早稲田大学卒、26歳の実話BUNKA超タブー編集部員。大学受験では現役で早稲田大学・慶応義塾大学など数々の有名大学に合格。

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