アーティストが有名になるのは、創造性よりもいかに多種多様な人脈を持っているかに左右される(米研究)
image credit:Image by Pixabay
英語のことわざに「It’s not what you know, but who you know.」というものがある。これは「何を知っているかではない、誰を知っているかだ」という意味で、知識や経歴よりも人脈が大事という教訓を示す言葉だ。
キャリアを築き上げるのに必要なのは、一にも二にも人脈であるということだ。しかも様々な分野に及ぶ人脈が必要となってくる。
このことはアートやクリエイティブな業界でも同様であるようで、チャンスを掴むために大切なのは結局人と人のつながりだということらしい。
・創造性よりも人脈
アメリカ・ニューヨーク州のコロンビア大学経営大学院の研究論文によると、芸術家が有名になるかどうかは、その創造性ではなく、多種多様な人脈を持っているかどうかなのだそうだ。
この研究では、パブロ・ピカソをはじめとする巨匠を登場させた、20世紀初頭の抽象芸術ムーブメントを掘り下げ、人脈と抽象芸術家90人の認知度との関係などが分析された。
その結果、これまで書籍等で述べられてきたのとは違い、芸術家の創造性と彼らが手にした名声とに、きちんとした統計学的な裏付けは得られなかった。
むしろ統計的に明らかになったのは、ある芸術家が有名になるかどうかは、さまざまな分野に友人や専門家の知人がいるかどうかに左右されるということだ。

Image by RyanMcGuire on Pixabay
いかに素晴らしい作品を制作できたとしても、似たような知人しかいないような芸術家では、なかなか有名にはなれないようだ。
かつては、人が人とつながるには誰かに紹介されたり、様々な場所に出向いて直接対面し、知り合うのがほとんどだった。
だが今はインターネット社会である。SNSを通して世界中の人と知り合えるのだ。似たようなタイプの人だけでなく、自分とは全く違う世界にいる人とも知り合うチャンスがそこにある。
この論文は『 SSRN』に掲載された。
References:Artists Become Famous through Their Friends, Not the Originality of Their Work - Artsy/ written by hiroching / edited by parumo