山田ルイ53世「世の中が一発屋芸人をディスる理由は?」麻美ゆまのあなたに会いたい!〔前編〕 (2/3ページ)
ところが結局、大学も途中でやめてしまって……学歴もないから就職できない。他にやることもないから、東京に出て、吉本の養成所である“東京NSC”に入ったんです」
ゆま「へえ~。“俺には、お笑いしかなかった!”ということですか?」
山田「いやいや、そんな格好エエ話じゃありません(笑)。ほんまに大した情熱もなく、なんとなく、お笑いの世界に足を踏み入れたから、“お笑いで天下を取ってやる!”みたいな情熱なんか、まったくなかったんです」
ゆま「それでも20年間続けていらして、貴族ネタで大ブレイクされたんですから、スゴイですよ」
山田「全然すごくないです。自分は今も劣等感とコンプレックスの塊ですから」
ゆま「それは、引きこもりが原因ですか?」
山田「そうですね。やっぱり引きこもりはよくない。人生が投げやりになるんです。何をやってもムダと思っているから、何事にも没頭できないんです。たまに、こういうインタビューで“引きこもりの6年間があったからこそ、今があるんですよね?”といった質問をされるんですけどね。とんでもない。引きこもりは、ただただ無駄な時間です」
ゆま「キッパリと言っちゃうところが格好いいです」
山田「なんかね~。最近って、なんでもかんでも人生に意味を求めて“美談”にしたがる人が多いでしょ」
ゆま「確かに(笑)。私もそういうところ、あります」
山田「もちろん、人生に意味を求めてもいいし、過去に引きこもりだった人が、その経験を生かして、成功することだってあると思うんです。でも、その一方で僕みたいに“無駄だった”と思う人がいるのも事実。それはそれで構わないと思うんですよね。何も無理やり、自分のしてきたことに“意味”を持たせる必要もない」
ゆま「そう考えると、なんだか少し気持ちが楽になりますよね。実際、今の私たちは何事にも意味を求めすぎて、窮屈になっている気がします」
山田「おっしゃる通り。今の世の中、常に輝いていなければいけないという考えがすごく強い。