災害時でも適切かつスピーディーな処置を実現する「くまもとメディカルネットワーク」とは? (2/2ページ)

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具体的な症状としては「不眠」(65%)、「地震酔い」(62%)がツートップとなり、以下、「頭痛」(19%)、「食欲不振」(19%)と続いた。また、車中泊や避難所での生活の影響などで「エコノミー症候群」を発症した人も6%にのぼっている。しかし一方で、体調不良を感じた人のうち、約9割(88%)は「医療機関に行かなかった」と回答。その理由としては、「自分よりも優先すべき重篤な患者がいると思った」(45歳・男性)、「出先で地震に見舞われる不安や恐怖があった」(52歳・女性)、「電気が復旧せず、どの医療機関が使えるかの情報が届かなかった」(18歳・女性)などの声があがっている。

各医療機関が連携する「くまもとメディカルネットワーク」を強化

熊本県では、震災を機に、これまで以上に「災害医療」が進化している。そのひとつが、医療・看護・介護等の施設をネットワークで結びサービスに活かすシステム「くまもとメディカルネットワーク」の強化となっている。

「くまもとメディカルネットワーク」とは、地域包括ケアシステム実現のために病院・診療所・歯科診療所・介護施設・訪問看護ステーション・薬局などの利用施設をネットワークで結び、患者である参加者の診療・調剤・介護に必要な情報を共有することで、医療・介護サービスに活かすシステムだ。熊本在住の方であれば、加入施設に「同意書」を提出するだけで参加が可能。申し込みの費用も無料だ。(診療費・調剤費・介護費等の自己負担分は通常と同様)

有事の前に「くまもとメディカルネットワーク」に加入することで、災害時や事故、救急の時でも、より適切かつスピーディーな処置を受けることが可能に。「くまもとメディカルネットワーク」は、震災以降、加入施設をさらに拡充するなど、県民の安心につながる取り組みを進めているようだ。

【参考】
※「くまもとメディカルネットワーク」ホームページ
http://kmn.kumamoto.med.or.jp/

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