人体の不思議。人は舌ではなく頭で味わっている。脳の中の味覚の位置が特定される(米研究)
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人間の味覚には甘味、酸味、塩味、苦味、旨味を感じ取ることができるという。更には第6の味覚として、脂味とかでんぷん味があるとも言われ始めた。
では、私たちの脳はこれらの味をどのように処理しているのだろうか?その疑問が少しずつわかりはじめている。
脳で味が処理される部位が判明したのだ。
それは大脳皮質の一領域である「島皮質」で、運動制御から共感まで、さまざまなことを司っている部位だ。
舌で味わっていると思っていたあの味やこの味、実は脳で味わっているのかもしれない。
・島皮質と味覚の関係が新しい統計技法で明確に
実はかねてから、島皮質と味覚に関連があるのでは?と、科学者らは疑っていて、既にネズミでは確認されていた。
しかし、今回の研究では、舌の気持ちを解読しようとする島皮質の働きが、ずっと詳細に明らかになっている。
そもそも脳で味を処理する場所をピンポイントで探り当てるのが難しかったのは、食事をすると、脳のいくつもの領域で神経細胞が活発になるからだった。

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たとえば、あなたがなにか苦いものを食べたとき、苦味と同時に不快感も感じることだろう。だが、こうしたノイズのおかげで、苦味が処理されている場所をはっきりと突き止めることができない。
そこで、アメリカ・コーネル大学のアダム・アンダーソン氏らは、fMRIで成人20名の脳をスキャンし、そのデータを新しい統計モデルで解析した。
これによって、味覚に関連する反応とそれ以外の反応を区別しながら、島皮質と味覚との関係を探れるようになったのである。

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・味の違いは神経活動のパターンの違いによって感じる可能性
今回明らかになったことで興味深い点は、味が違うからといって、必ずしも島皮質内の処理領域が変わるわけではないらしいことだ。
味の違いは、むしろ神経活動のパターンの違いによって感じられるものであるらしい。
たとえば、なにか甘いものを食べたとき、島皮質のある特定の部分が発火する。ここはまさに甘味を司る部分なわけだが、別の味を感じたときもやはりこの同じ場所が、しかし別パターンで反応するのである。
したがって、脳の反応からその人が食べているものを判断するには、どこが活動しているかだけではなく、どのように活動しているのかも調べなければならないということだ。
これまで、味という感覚は、主に舌に並んでいる受容体が担っていると考えられてきたが、どうやら味覚には脳が大きくかかわっているようだ。
舌が食べ物にふくまれている化学物質を特定し、その味を脳が解釈した結果が、私たちが普段感じている味という感覚であるらしい。
この研究は『Nature Communications』に掲載された。
舌がセンサーのような役割をし、その味を脳が解析しているって感じなのかな?「●●が、その舌で選んだ絶品の料理」とかいうナレーションが入る某、なうな番組があるけれど、「その脳で選んだ」に変更した方がいいのかな?