伝説の「平成・春のセンバツ対決」成田VS広陵で後のプロ選手同士が熱闘! (2/2ページ)
試合は2回表裏に仲良く点を取り合ったまま、1‐1の同点で延長戦へと突入したのである。
延長戦に入ってもたがいの逸機は続く。広陵は11回表に内野安打1本と2死球で2死満塁まで攻め立てたがあと1本が出ず。対する成田も10回裏に1死満塁、続く11回裏にも無死一、二塁という絶好のサヨナラの場面でともに併殺打に倒れどうしてもあと1点が取れなかった。
すると試合がついに動いた。12回表に広陵は1死から3番・土生の右中間への二塁打をきっかけに2死三塁とすると、途中から5番に入っていた上本健太の三塁内野安打が飛び出してついに勝ち越しに成功、接戦に決着をつけたのである。
この試合、打っては広稜13安打(うち長打1)、5四死球、4盗塁。奪われた三振4。成田は12安打(うち長打2)、4四死球で盗塁0、奪われた三振は3。守っても広陵は失策1、成田は2と、数字上ではそれほど差がなかった。ただ、広陵は守っては4併殺を奪うなど、ここぞという場面で連係の取れたプレーがエース・野村をもり立てた。対する成田は8回以降、毎回得点圏に走者を進めたものの残塁の山を重ね、粘投の唐川を援護しきれなかった。そのわずかな差が勝敗を分けたと言えよう。
(高校野球評論家・上杉純也)=文中敬称略=