伝説の「平成・春のセンバツ対決」日大三VS興南、決勝が延長戦の歴史的激闘! (2/2ページ)

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ここから左飛、一ゴロ、投ゴロに仕留め、勝ち越し点を許さなかったのだ。するとここから試合は一転、投手戦へと突入。5‐5のタイスコアのまま、延長戦へと突入していった。

 試合は両投手よるガマン比べの様相を呈していた。そして迎えた延長12回表、好投する日大三・山崎についに疲れが見え始める。1死を取ったものの、4番・眞栄平大輝の一ゴロをベースカバーに入った際に、落球する痛恨のミス。さらに続く5番・銘苅圭介に対しボールが先行し、2ボールとなったところでついに降板。2番手として遊撃手の吉沢翔吾がマウンドへ、粘投の山崎が一塁へ回ることに。が、明らかに準備不足だった吉沢はこの後、2者続けて四球を与え満塁としてしまう。この絶体絶命の場面でさらに日大三に負の連鎖が。興南は途中出場の7番・安慶名舜が三ゴロに倒れたかと思われたが、なんとここで三塁手の横尾俊健(北海道日本ハム)が本塁へ手痛い悪送球。興南が思わぬ形でついに勝ち越し点を奪ったのである。興南はさらに8番・島袋が適時二塁打を放つなどこの回一挙5得点。島袋はその裏の日大三の反撃も許さず、10‐5で試合終了。死闘を制し、みごとに栄光をつかんだのであった。

 この優勝は春夏の甲子園を通じて同校史上初。沖縄県勢にとっては99年と08年の沖縄尚学の春選抜V2に続く3度目の全国制覇でもあった。興南はこの年の夏、さらにチーム力を強化してふたたび甲子園に戻ってくることに。そして史上6校目となる春夏連覇の偉業を達成することとなるのである。

(高校野球評論家・上杉純也)=文中敬称略=

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