お腹がいっぱいなわけじゃないのに必ず餌を半分残す元保護犬。それにはこんな悲しい理由があった(ブラジル)

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お腹がいっぱいなわけじゃないのに必ず餌を半分残す元保護犬。それにはこんな悲しい理由があった(ブラジル)
お腹がいっぱいなわけじゃないのに必ず餌を半分残す元保護犬。それにはこんな悲しい理由があった(ブラジル)


 「なくて七癖」というように、大抵の人にはちょっと変わった癖やこだわりががあったりするものだ。

 それは人間だけではなく、動物だって同じことである。動物と一緒に暮らしたことのある人は、一つや二つ、思いつくのではなかろうか。

 ブラジルのクリチバ市で、ジョイス・ラマスさんとその夫と一緒に暮らしている犬のオッタービオにも、一風変わった癖があった。もらうエサの量に関係なく、いつでも半分だけ食べて半分残すのだ。

 彼は食が細いわけでもないし、遊んでいるわけでもない。
 では一体なぜ?

 その理由はオッタービオの過去と深くかかわりがあるようだ。彼は元保護犬で、ひどい環境の中に置かれていた。そこには多くの犬がいた。
・犬が必ずエサを半分残す理由

 オッタービオは、去年の初めにジョイスさんの家にやってきた。レスキュー団体に保護されていたところを、ジョイスさん夫妻が引き取ったのである。

 保護されるまでのオッタービオの環境はひどいものだったようだ。他のたくさんの犬たちと共に、ネグレクトされた状態におかれ、心にも身体にも傷を負っていたという。

 そのような状態では、エサも定期的に十分な量が与えられるということはなかったであろう。エサを半分残すのは、その当時に身についた習慣だろうとジョイスさんは考えている。

 未来の自分のため、あるいは一緒に暮らす他の犬と分け合うためにとっておいたのだろうと。

 「悲しいことです」とジョイスさん。

 「いつもオッタービオに言ってるんです、全部食べちゃっても大丈夫よ、って」

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image credit: Joice Lamas

・心に傷を負っていたオッタービオ

 レスキュー団体の元で保護されていた頃のオッタービオは、非常に臆病な犬だった。人間に心を開くことができず、とくに初めて見る人間には非常に怯えたのだ。身体の傷が治ってからも、その臆病さは変わらなかった。

 そんなオッタービオを一目見て運命を感じ、助けたいと思ったのがジョイスさんなのである。

 一度でも虐待を経験した犬は、心を閉ざしてしまい、人に適応するのに時間がかかる。また人を信じてもらうには、忍耐と愛情が必要となる。

 だけど、心からの愛情を受け続け、それを感じることができたら、保護動物は大きく変わる。愛情と感謝に満ち溢れ、生きる輝きを増していく。ジョイスさんはそう確信しており、根気よくオッタービオに愛情を示し続けた。

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image credit: Joice Lamas

・ついに心を開き始めたオッタービオ

 ジョイスさんの信念通り、引き取られて何ヶ月も経つうちに、オッタービオの本来の性格が花開いてきた。今では人に擦り寄って甘えるのが大好きな犬になっている。

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image credit: Joice Lamas

 オッタービオの悲しい過去を思わせるものは、今ではエサを半分残すというあの癖だけだ。

 「この子のこれからの人生に、欠けるものは一つもありません、エサも、愛情も」とジョイスさんは宣言した。「私たちは、子の子を可能な限り幸せにしてやるつもりです」

 さらに時が経てば、オッタービオにも、過去は実際に「もう過ぎ去った」ことなのだとハッキリわかる日が来るだろう。

 愛情に満ちた家族に囲まれて、その日が早く来ることを願おう。

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image credit: Joice Lamas

References: The Western Journal written by K.Y.K. / edited by parumo
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