〈企業・経済深層レポート〉 ソニー、任天堂が戦々恐々 ゲーム業界でグーグルが起こす地殻変動 (2/2ページ)

週刊実話

また、『PS Now』はタイトルが旧作ばかりですし、月額料金が2500円と高く、評判はよくありません。『スタディア』では、フランスの『Ubisoft(ユービーアイソフト)』、米の『id Softwar(イド・ソフトウェア)』といった、ゲームソフトメーカーの参入が決まり、意欲的なソフトが続々と開発される予定です」(ゲーム業界関係者)

 据え置き型ゲームの場合、最新のゲームを遊ぶためには数年ごとにゲーム機を買い換える必要がある。スタディアではその必要もない。

 「スタディアの利用料金は、まだ未公表ですが、本体を買わなくてもいい分、従来よりも高性能なゲームを、今までより安価にプレイできることになることが確実です。スタディアはゲーム業界のすべてを塗り替えるほどのポテンシャルを秘めているといっても、大げさではないでしょう。また、今後は高速、低遅延、大容量の通信サービスである5Gの普及もあり、通信回線はますます高速化します。ストリーミング型ゲームも、より快適にプレイできるインフラ環境が整っていくでしょう」(同)

 アメリカの音楽業界では、2008年頃は買い切り型のダウンロードサービスが主流だったが、2010年には定額料金で聴き放題のストリーミング型サービスに変わった。ゲーム業界も、据え置き型ゲーム機は廃れ、ストリーミング型ゲームが主流になる流れが同じように起きようとしているのだ。

 前述したソニーはもちろん、「マイクロソフト」もストリーミング型ゲームサービスを提供することを公表している。

 「グーグルが今回ゲーム業界への参入を宣言したことで、もうひとつ世界を動かすIT企業『アマゾン』が、2020年にクラウドゲームに参入する情報が駆け巡っています。ソニーや任天堂など、従来の据え置き型ゲーム機が強かった企業も、本腰を入れてストリーミング型ゲームに力を入れていくのは間違いありません。今後のゲーム業界は、ストリーミング型ゲームのプラットフォームになれた企業が次世代で覇権を得ることになるでしょう」(同)

 現状、欧米のみとみられるスタディアだが、「日本では、2020年頃にサービスが開始されるのではないか」と前出のゲーム業界関係者は予想している。スタディアによって起きる地殻変動に、現在、トップを走っている任天堂とソニーが戦々恐々しているに違いない。

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