ノルウェーの夜空に謎の光と雲が発生。ついにヤツらの襲来か!?と思いきや、その原因が判明 (2/2ページ)

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・今後2年間で8回行われる予定のAZURE

 AZUREのプロジェクトは、ノルウェーのアン島と北極圏にあるスヴァールバル諸島のロケット発射場から、今後2年間で8回行われる予定となっている。

 AZUREが注目しているのは電離層だ。電離層はオーロラが発生する領域であり、この地表に近い空域の電離層では、粒子の衝突で起こるオーロラが跳ね返ったエネルギーによる電子が放出されているという。

 実は、この電離層にはあらゆるものが漂っている。研究を目的とする宇宙飛行士はもちろんのこと、地上で日常的に私たちが操作する通信システムやGPS信号などを機能させる人工衛星もある。

 「オーロラについて学べば学ぶほど、地球に近い空間を駆動する基本的な過程についての理解を深めることができる」とNASAのブログで投稿されているように、科学者たちはこの空域の粒子の流れを把握することが、逆にオーロラの謎の解明に繋がると信じて研究を続けている。



・ロケットから放出されるガスは無害

 探査ロケットは2分間隔で発射され、320kmの高度に達成すると、搭載されている計装機器で大気密度と気温の測定が行われる。

 そして、日光に晒されるとイオン化するトリメチルアルミニウム(TMA)、バリウムやストロンチウム混合物といったガスが、大気の上層で放出される。ちなみに、これらのガスは無害だとNASAは発表している。

 このカラフルな雲は“トレーサー”としての役割を果たすため、研究では領域の垂直風も注目されている。

 大気中を落下するにつれて電離し、化学成分と運動量を再分配することでできる粒子が、この風により生み出されていると考えられているからだ。


 AZUREの目的は、オーロラ内の粒子の動きを研究し、電離圏で放出されたガスが大気中にどのような影響を与えるのかを追究することだ。

 地表に近い電離層という宇宙空間のエネルギーの流れを解明したいと願う科学者にとって、このロケット観測結果はその重要な鍵となることだろう。

References:arstechnica / popularmechanics/ written by Scarlet / edited by parumo
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