森永卓郎の「経済“千夜一夜"物語」★イギリス政権交代も (2/2ページ)

週刊実話



 つまりコービンの政策は、1979年に首相に就任したマーガレット・サッチャーが採用した新自由主義政策の完全逆転なのだ。新自由主義政策の採用で、イギリスの経済成長率は大きく拡大した。しかし、同時に、とてつもない格差が生まれて、イギリスは富裕層とグローバル資本が支配する経済になってしまった。コービンは、それを巻き戻そうというのだ。

 コービンは、さらに興味深い政策を提言している。芸術を振興し、すべての子どもに楽器の演奏、または舞台演技を習う機会を与える。さらに、地域プロジェクトにより多くの資金を割り当て、市民が芸術に触れる機会を増やし、市民農園を大幅に拡充する。私は、農業もアートだと思っているから、コービンの政策は、金の亡者を創り出すのではなく、国民をアーティストにすることなのだ。

 もしコービンが首相になったら、サッチャー以来40年続いてきた弱肉強食政策の潮目が変わるかもしれない。その意味でも、今後のイギリスの動向は、注目だ。
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