老人ホームで安心して暮らせるように。居室のドアを自宅のドアと同じ模様にできるドア装飾シートが注目を集める(オランダ)
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長年住み慣れたわが家を離れて老人ホーム(介護施設)で暮らす高齢者の中には、新たな住居になかなかなじめない人もいる。
特に認知症の人々にとって、自宅にいるという感覚はとても重要なのだという。だが、各居室を入居者に合わせてリフォームするなんて到底無理だ。
そこでオランダのある企業の製品「True Doors」が注目を集めている。
この製品は、ドアの見た目を手軽に変えることができるドア装飾シートで、実際のドアの模様を転写し、簡単に貼りつけることができる。
「True Doors」を貼ることで、なじみのない老人ホームの居室のドアが、愛着のある自宅のドアへと変貌するのだ。
How to help seniors feel at home - A True Doors Transformation
・学生寮や介護施設で人気のステッカー
True Doorsはオランダのメーカーが手がける装飾シートのブランドで、現地では寮暮らしの学生がよく利用している。
True Doorsは貼った後もドアを傷めずに剥がせるため、原状復帰が条件の寮でもおしゃれなドアが欲しい学生にぴったりなのだ。
そして近年、この製品は特徴がない老人ホームや介護施設のドアにも使われはじめた。入居者の記憶にある自宅のドアにそっくりな外観にできるからだ。
・ドアの写真でそっくりの装飾シートができる
注文するときは、すでにあるデザインサンプルから似たものを選ぶか、前に住んでいた家のドアの写真を用意すればいい。
するとTrue Doorsがサイズを調整して装飾シートを作ってくれる。それを今のドアに貼ればあら不思議。なじみのあるドアのできあがりだ。
過去のオーダーより
自宅そっくりの部屋は無理でも、自宅によく似たドアならすぐできる。
これなら部屋を忘れがちな人も自然とそこに足が向くし、我が家に帰ったようなくつろぎも生まれる。
・見慣れたドアで部屋の間違えも激減
このステッカーを導入した施設の通路には個性あふれるドアが並ぶ。
それぞれの入居者がそれぞれの家と同じ感覚で部屋を利用するようになり、別の部屋と間違えるケースも大幅に減ったという。
まさに表面上のささいな変化だが、認知症などの記憶障害を持つ高齢者にとっては、この小さな工夫が大きな助けになる。
ステッカー1枚で現れるなつかしいドア。簡単な作業で高齢者に笑顔をもたらすスマートなアイデアは素晴らしい利用法として反響を呼んでいる。
References:metro / facebook / youtubeなど /written by D/ edited by parumo