森永卓郎の「経済“千夜一夜"物語」 ★四度目逮捕で万事休すか (2/2ページ)

週刊実話



 ただ、東京地検も手緩い部分があった。ゴーン容疑者の妻であるキャロル夫人に対して、任意聴取を要請していたのに、夫人は押収されていなかった米国のパスポートを使ってフランスへ出国してしまったことだ。オマーン・ルートのカネの一部は、最終的にキャロル夫人の口座に入ったと言われ、クルーザーも夫人名義との報道もある。私は、キャロル夫人も逮捕すべきだったと思う。大阪地検特捜部は、国の補助金をだまし取った容疑で、森友学園の籠池泰典前理事長を逮捕した際、諄子夫人も逮捕している。今回も同じことをすればよかったのだ。

 ゴーン容疑者は日産の業績をV字回復させ、10年くらいで退任すれば、名経営者の1人としてずっと尊敬されただろう。ベルサイユ宮殿での結婚式にせよ、クルーザーにせよ、彼の人生を狂わせたのは、キャロル夫人なのかもしれない。
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