事故で昏睡状態に陥っていた女性、27年ぶりに目覚める(アラブ首長国連邦) (2/5ページ)

カラパイア



 ムニラさんは、呼びかけには応答できないが、痛みを感じることができる植物状態となっており、医師らは今後ムニラさんが意識を取り戻すことはかなり困難であると感じていた。

 その後、住んでいたUAEのアル・アインへと戻ったムニラさんは、数年間にわたり病院で治療を受け、管を通して栄養を摂取しながら、運動不足により筋肉の縮小を防ぐための理学療法を受けた。

 更に、保険の適用条件に見合った複数の医療施設を転々とした後、ムニラさん一家はアブダビにある政府機関のクラウン・プリンス裁判所から国家補助金を受け取って、2017年4月にドイツの病院に移った。

 ミュンヘンから南東50kmほどに位置するバート・アイブリングにあるスコーエン・クリニックのアーマド・リル神経科医は、ムニラさんに理学療法とてんかん発作を抑える治療を優先して行った。

 この病院で、ムニラさんは腕と脚の筋肉の収縮を治す手術を複数にわたり受け、1年間にわたり意識の回復や状態を改善させるための投薬治療や理学療法を受けていた。

 息子のウマルさんは常に希望を捨てなかった。彼はムニラさんが少しずつ周りの人々を僅かながら認識できるようになっていると感じはじめた。

 ムニラさんがどの病院へ移っても、常に母に寄り添い毎日病室を訪ねてきたウマルさん。「期待し過ぎてはいけない」と医師に言われながらも、ムニラさんがいつか再び話し始める日が来ることを信じてきた。

 そして事故から27年後、ついに奇跡が起こったのだ。
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