わずか40秒の間に姿を消した4歳児“徳島県貞光町の神隠し”【未解決事件ファイル】 (1/2ページ)
親が目を離した40秒の間に、音もなく子供が消えた不可解な事件がある。
1989年3月7日、徳島県貞光町(現・つるぎ町)で当時4歳の少年T君が忽然と姿を消した。
T君の失踪前日、一家は徳島県小松島市で行われた親戚の葬儀に参列した後、貞光町の親戚宅に泊まった。翌朝8時頃、T君は姉と弟と父親、更に従兄弟の5人で散歩に出かけたが、朝食前だったこともあり、父親は10分ほどで散歩を切り上げて帰ることにした。
親戚宅に向かう父親の後を子供達はついていき、家まであと10メートルほどの場所までT君がいたことを父親は確認している。この時、T君はまだ遊び足りなさそうな顔をしており、家の中には入らず玄関先に留まっていた。父親が家の中に入り、抱いていたT君の弟を母親に預けて玄関先に戻ってみると、T君はいなくなっていた。父親がT君を最後に見てから40秒後のことだ。
すぐさま父親は周辺を探したが、T君を見つけることは出来なかった。地元の消防団の協力も得て、近所の捜索を続けたが結局見つからず、父親は午前10時に警察に通報した。
親戚宅が山間部にあることから、警察はT君が山で迷子になっているのではないかと考え、山間部を中心に捜索することにした。捜索には、地元警察のほかに、県警機動隊、消防署員、地元消防団員、地元住民が集まり、総勢100名近くの人が動員されたが、T君の発見には至らなかった。
父親が目を離した1分足らずの間で、玄関先にいた子供が音もなく消えるという不可解な事件に、世間では「神隠しのようだ」という声まで上がったが、不可解な出来事は事件後にも続いた。
失踪から9日後の3月16日、自宅に帰らず親戚宅でT君の捜索を続けていた家族の元に、奇妙な電話がかかってきた。電話の相手は「ナカハラマリコの母親」を名乗り、「●●幼稚園の父兄です、幼稚園で見舞金を集めたので送り先を教えて欲しい。もう帰って来ますか?」と尋ねた。●●幼稚園はT君の姉にあたる長女の幼稚園だったことから、応対したT君の母親は翌日自宅に帰る旨を伝えたが、その後数日たっても、ナカハラマリコの母親から連絡は来なかった。