天皇陛下のご学友が明かす、学生時代の秘密のニックネームとは? (2/2ページ)

さて、この「じぃ」というニックネームはどのようにして生まれたのでしょうか?
アンドルー氏がその由来を知ったのは大人になったから。たまたま天皇陛下にお会いする機会あり、そのときに陛下が思いついたようにこうおっしゃったそうです。
「アンドルー君は、中等科の頃のニックネームだから知らないと思いますがね。学習院中等科のバレーボールコートの近くにとてもきれいな植木や盆栽がありました。ちょうどみんなでそこを通りかかったとき、僕が『なかなかいい枝ぶりですね』と言ったものだから、誰かが、『お年寄りの趣味ですね。宮さまを“じぃ”とお呼びしましょう』と言ったのが“じぃ”の由来です。少年らしい話なんですけど。本当にこの“じぃ”というニックネームは好きだったんですよ」(本書p.4-p.5より引用)
陛下が好きだったという「じぃ」というニックネーム。アンドルー氏は、その名前で陛下を呼ばなかったことに少し後悔しているといいます。
それは、少年ながら陛下の心の中に、ご自分はやがて「殿下」や「陛下」という呼ばれ方をするだろう、「じぃ」と砕けた呼ばれ方が許されるのも今のうちだけ、という思いがあったかもしれないと、陛下の思いを察しているからです。
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学習院高等科時代、大学時代、アンドルー氏は陛下と親しくお付き合いされていたようで、本書には陛下の懐の深さ、お人柄を感じられるエピソードが数多くつづられています。
たとえば、アンドルー氏がお酒で失敗したときも、陛下はそのエピソードを、ユーモアを交えて笑い話に変えられたそうで、「そうやってからかってくださることが親密な証として感じられ、ちょっとうれしかったことを覚えています」(p.101より引用)と回想します。
外国人の目を通して見た陛下の素顔や優しさに、読んでいけばいくほど、陛下が私たち日本人にとっての誇りに思えてくるでしょう。陛下の存在がより身近に感じられる一冊です。

(新刊JP編集部)