おもちゃの目玉をつけるだけで人はやさしくなる。募金箱に目玉をつけただけで寄付率が48%増加(英研究)
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キョロっとした目玉に見られていると、人は親切になるらしい。たとえそれが偽物の目玉であってもだ。
ある研究によると、あるスーパーマーケットの募金箱に、目玉のステッカーを2つ貼っただけで、募金額が48%も増えたそうなのだ。
人は普段からよく知っているものを、例え本物じゃなくても脳が既知のパターン認識で解釈してしまうことがある。これはパレイドリア効果と呼ばれているが、偽物の目玉でも、何かに見られているという感覚があるのかもしれない。
・募金箱に目玉のシールを付けるだけで驚きの効果
実験では、本当にただキョロっとした目玉のシール2つ、募金箱に貼り付けておいただけだ。
それなのに、11週の間に、目玉なしの募金箱よりも183.86ポンド(約26000円)も多くお金が集まってしまった。
イギリス・ニューカッスル大学のケイト・L・パウエル氏らによる研究は、生き物の目のようなデザインがあると、人は向社会的になり、親切に振る舞う傾向にあることを明らかにしている。

Eye Images Increase Charitable Donations
・例え偽物でも”目”があるところでの人間のふるまいは変わる
これ以前にも、じつは似たような結果を示した研究がある。
たとえば、被験者に経済ゲームを行ってもらった実験では、目のようなものがあるところではプレイヤーのお金の使い方が気前良くなることが判明した。
また料金を無人の箱に入れる方式でコーヒーを販売した実験では、そばに花のポスターを貼っておいた場合よりも、目が描かれたポスターを貼っておいた場合のほうが、たくさんお金が入っているという結果が得られた。
後者の実験では、散らかしてしまった場合、目のポスターがあると、きちんと掃除をしてくれる率も高まった。

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・無人店舗での不正対策に役立つかも
ここ数年、技術の発達により、これまで人が担ってきた仕事の自動化が進み、ときに無人化される状況も増えてきている。
今回の研究は、こうした誰もいないような状況で、人間の不正を防ぐ1つの手段という意味で重要なものである。
たとえば、アメリカのスーパーマーケットチェーン、ジャイアント・フード・ストアでは、ぱっちりした目が可愛らしい「マーティ」というお掃除ロボットが導入された。
ジャイアント・フード・ストアに導入された掃除ロボット「マーティ」。愛嬌のある目が特徴的だ。
Marty the roving robot reports spills in the Fall River Stop & Shop.
このロボットは、いかにも機械という見た目にするのではなく、愛嬌があり、親しみを感じやすい人間的なデザインがほどこされている。
これは店内が魅力的に見えるよう意図されたものなのだが、顧客の振る舞いを行儀良くするという副次的な効果も発揮しているのである。
この研究論文は『Ethology: International Journal of Behavioral Biology』に掲載された。
確かに、ロボットに目をつけるだけで、例えそれが機能しなくても親近感は湧くよね。アニメとか映画に出てくるロボットもあるべきところに目があった方が感情移入しやすい気がする。
私はこの黒目がキョロキョロ動く目玉シールがお気に入りで、百均で購入し、いろんなところに張り付けているのだが、2個貼るとその物に対してすごく愛着が湧く。様々なサイズのものを大量に張り付けると、それはそれで楽しいんだけど、トライポフォビア恐怖症の人にはヤバイかな。
References:staff.ncl / neatorama/ written by hiroching / edited by parumo