グリーンランドに異変。国内最大の氷河が融け大きな池が観察される

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グリーンランドに異変。国内最大の氷河が融け大きな池が観察される
グリーンランドに異変。国内最大の氷河が融け大きな池が観察される


 先日、NASAがグリーンランドを上空から観察した際にそれは発見された。国内最大の氷河が融け、大量の水が流れだし、巨大な池ができていたのだ。

 氷河が融けるにはまだ早すぎる。通常なら夏の到来してからだ。また、もっとも寒冷な地域でさえ、気温は15度にまで上昇していることも確認された。

 この調査は、極地にある氷の変化を監視するNASAオペレーション・アイスブリッジの一環として実施されたもので、グリーンランドは、ここ20年での氷の融解ペースが加速的に速まっているという。
・もっとも寒冷な地域でさえ、気温は15度にまで上昇

 「2019年の夏の物語はまだですが、すでに心配な兆候が表れています」とオペレーション・アイスブリッジのジョー・マクレガー氏は話す。

 氷が解けて大きな水たまりができている様子は、twitterに投稿された。


 このように早い時期から氷が解け出すケースはこれまでにもあったとはいえ、普通は5月下旬から6月初旬にかけて解け始めるものだ。

 だが、今年の春はかなり暖かかった。地球上でもっとも寒冷な地域にあたるグリーンランドにおいてすら、先週の気温は10~15.6度にまで達したのである。

 グリーンランド全体が例年に比べてかなりの暖かさだったのだが、これはもはや特に驚かれなくなっている。

 このあたりは今、地球上で一番速く温暖化が進んでいる地域なのだ。


・栓のように氷をせき止めるヤコブスハブン氷河

 今回報告されたのはグリーンランド中西部でのこと。ここには「ヤコブスハブン氷河」という、一番速く移動する巨大な氷河がある地域だ。

 1.6キロもの厚みがあり、グリーンランドの奥深くまで貫通しているヤコブスハブン氷河の将来が専門家から注視されているのは、これがちょうどビンの栓のような役割を果たしているからだ。


 この氷河の海に接した末端の部分は、長い運河にたまっている膨大な量の氷をせき止めているのである。

 「ここは冗談ではなく、氷床の残りの部分の氷が流れ出る可能性があるところなんです」とNASAの海洋学者ジョシュ・ウィリス氏はいう。

 この氷河の河口は、海の気温の変化に非常に敏感であることが判明している。


・池の形成が氷の融解を加速させる

大きく見るとグリーンランドには2つの動向がある。

 1つは、ヤコブスハブン氷河のような河口にある氷河の海へ解け出す速度が加速していること。そして、もう1つは、陸上の気温が上昇することで内陸部の氷が解けていることだ。

 このために、グリーンランドの氷は縮小を続け、かわりに海面の水位は少しずつ上昇している。

 今の時点で、グリーンランド氷床の氷は毎年2500億トンほど失われている。

 人工衛星によってグリーンランドの観察が開始されたのは1980年代のこと。それ以降、氷の喪失速度は6倍にも加速してしまった。


 今回紹介したような青黒い池は、こうした状況をさらに悪化させる。池のほうが氷よりも色が濃く、それだけ日光を吸収しやすいからだ。

 しかも解けた雪の下にある氷もまた、地表の雪原より黒っぽい。

 この結果、太陽からの熱はよりいっそう吸収され、氷の融解が進むことになる。

References:Airborne NASA scientists just filmed worrisome melting over Greenland/ written by hiroching / edited by parumo
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